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美しからぬ最近の私

先日、YMOの坂本龍一さんがお亡くなりになり、YMOのメンバーも残りは細野さんだけになってしまった。にわかにも自分はYMOの楽曲を好んで聴いていたので、何か細野さんのためにも、と弔いと励ましの意味を込めてレコード屋さんに足を運んだ。

店に入った途端、ふと旧友の言葉を思い出した。「最初に買うレコードでセンスが決まるよね」、とのことだった。時は2023年。そんなことで人のセンスは決まらねぇよ、と思いながらも抗い敵わず、納得してしまう。

それもそのはず、気づいた時にはYMOのレコードなんてどうでも良くなっていて、Men I TrustやFrank Oceanのレコードを探し始めていた。そして、結局私の「ファースト・レコード」は手に入らず、何も買わずに1時間ほどで店を出ていた。そういうところだぞ、と思った。

果たして、最初に買うレコードで人のセンスは決まるのだろうか…
正直、「いやいや、レコードて!」という感じだ。

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レコード、繋がりでレトロブームというものがあるらしいが、どちらかというと反対派だ。理由は、良すぎるから。良すぎて惨めになっちゃう。レトロブーム、それはいわゆる若者(自分も含め)が「エモい」と感じるものを中心に指しているような気がしているが、いわゆるマーケターと呼ばれるいかにも賢そうな人たちは、このレトロブームをこう分析している。今の若者は、先行きの見えない社会に対して無自覚に不安を抱いている、だから過去のものに執着するんだ、と。こればっかりは本当にそうか?と思う。「無自覚」と決めてしまえばなんでも正しい気もする、これがマーケティングだと最近感じる。

「同意疲れ」という言葉を目にした。いわゆる、Web上で、同意を求められる時代に、「同意する」というボタンをわざわざ押すの面倒ですよね、という訴求だ。これがどんなサービスのニーズに繋がるのかは不明だが、要はそういうところだ。もっとも自分はマーケティングのまだ見ぬ潜在的な意識を可視化させることができる力に魅力を感じているわけだけども。

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葛藤、それは案外美しいものだと感じていた。というのも、葛藤こそが実は人間の本質なんじゃないかな、と思うからだ。AIは葛藤しない、映画やドラマにおいても、感情と感情のせめぎ合いが一番好きだ。音楽だってそう、作り手の葛藤が前面に出た音楽にこそ一番共感してしまう。特にカネコアヤノの「わたしたちへ」、これはすごい。

まぁ、そんな葛藤に対して思いを寄せていたのだが、「就活」という化け物のせいでその残酷さに気づいてしまった。就活・会社に入る目的をよく考えさせられるし考えるのだけど、答えは単純で、自分が何がしたいのか・自己実現のためのツールとしての会社という前提で選ぶべきだ、ということ。一見正しいように思える、この回答だけど、実は罠なんだよね〜、と。

就活においては、「自己実現」という要件に加え、給与や待遇という変数が加わる。これがなければもっと気楽に就活できていただろうな、と日々実感している。よく人と比べてしまう、という悩みが就活性の皆様はあると思うが、結局これだ。だから、キラキラした(ように見える)「自己実現」のことだけが判断軸になる就活ができなくなってしまうんだろうな、と思います。ただ、これが面白いところで、選択する前はこんなに悩むのに、選択後の幸せの尺度はあまり変わらない気もする、ということですよね。

みんなも同じ経験があるのかなぁと思うけど、自分は、大学受験は失敗しているけど、今幸せだし、この大学に来て良かったと思えてる。この現象に名前をつけて欲しいものですな。

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「プライド」という言葉がいちばんきらいかもしれない。みんなは、「プライド」をポジティブに捉える?それともネガティブに捉える?自分は都合よくどっちとも取れるから嫌い。「プライド」は邪魔になるし力にもなる、でも人による。村上宗隆のプライドはかっこいい。就活生や受験生のプライドはダサい。いつかは、プライドが力になってくれるような人になりたいな。そのために努力を続けたい...

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WBCの栗山監督やサッカーの森保監督をまとめて令和の監督論、なるものを唱える人たちが出てきた。昔の封建主義的な監督像ではなく、選手との距離が近く、コミュニケーションを大事にするタイプの監督を言うそうだ。要はウェルビーイング的な監督、と言えるのかもしれない。

精神衛生を整える、ことが大事なのは分かるけど、これはある程度その道を極めた人にしか言えないのでは?と思ってしまう。極めるにはどこかで負荷をかけないといけないと思う、だからこそ人と差がつくと思うしね。何が正しいんだろうね〜!

ウェルビーイング繋がりで最近感じたこと。「しんどい」のハードルを下げることと、精神衛生を保つことは同じようで同じじゃないと思った。なんだろう、そこを履き違えてはいけないと思った、履き違えているのは自分なんだけど。「これもウェルビーイング。」と言い聞かせるのは本当にやめたい。

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最近、視野の狭さや知見の狭さを感じたがあって(実はこれは一生そう〉、日本よりもアメリカの方がLGBTQに対する理解がある、みたいな実感があるけど、実は西海岸や東海岸の地域ではそうでも、内陸部では全然違うらしい。他にもあるよ。13星座の存在とかね。「君何座?」と聞いて答えるときの星座は、12星座。けどこないだ当たり前のように13星座で占うパターンのそれに遭遇した、自分の星座は山羊座なのに射手座にずれてしまった。このように、まだまだ自分の目は節穴で、個数にしてもいくつあっても足りないなぁと感じたね、世界を知ろうとするなんて無謀なのか??

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大学頑張ります、あと17単位。川端康成ばりの素晴らしい文章を書こうと思ったけど、無理でした。

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