人生の短さについて
人生は鍋だ。
気がついた頃には冷めていて、
気がついた頃には麺があり
気がついた頃には乾燥した豆腐が縁にこびりつく。
気がつくと学友らは就職したりと立派な身分となっているが、私は数年前と特にわからず思想に耽るばかりでイマイチ社会に馴染めていないように感じる。
ともだちかと思っていた人たちとは数年連絡を取らず、もはやともだちなのかすら危うい。
別にだからどうしたと言うわけでもなく、特に不満もないのだが、何か取り残されたような気がしてならない。
ただ、そんな衝動に駆られどこかに群れるのは耐え難いことである。
ただ、若くしてこうして浅はかな考えに耽るだけではなく、実業を持ち経験という死後に持ち帰ることもできない不必要なものを重ねられているのは運が良いと言える。
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