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かつて経験したネットトラブル等の話 3-4

前回記事:かつて経験したネットトラブル等の話 3-3

飲み会にて

嫌がらせアカウント「I LOVE たつろう2(仮称)」が消滅して2日後の、2011年1月31日の深夜。
私はAと、前々回で述べたドライブ旅行に同行した小学校時代の同級生・Eと3人で近所の駅前の居酒屋チェーン店にいた。

Aと先述のようないざこざがあった直後で彼への不信感・嫌悪感が増す中、どういう経緯で一緒に飲むことになったのか詳しくは覚えていない。少なくとも私から誘うことはないのでおそらくEに誘われたのだと思うが、Aと話す機会、あるいは彼のボロが出る機会を伺うため、これに応じたのだと思う。

時刻は夜10時を過ぎた頃。私はA、Eと会話を続けていた。
その最中、突然Aが自身のmixiアカウントのマイミクの一人、「たこ焼き」という名前のアカウントを指して「ところでこの『たこ焼き』って誰?」と話題に出してきたのだ。
マイミクになっておいて誰だか分からないのかよ、という話だが、過去にも話した通り、彼は誰彼構わずマイミク承認するような奴である。

この「たこ焼き」というアカウント、私はA,B,Cの動向を監視していた結果、これ以前から既に存在を認知していた。
というのも、出現したのが前回の「I LOVE たつろう2」と入れ替わるタイミングであり、マイミクも「I LOVE たつろう(1,2)」らと同じくA,B,Cのみ……という、不審な共通点もあったからだ。

しかし、「I LOVE たつろう」らのように私のことに言及したり直接メッセージを送付してきたりなどはなく、それら以上に怪しい行動は見られなかった。なので本当にA,B,Cの共通の知人なのかとも思っていたが、このAの発言でそうではないことが判明した。

そして、Aが話題に出してから数分も経たないうちに、である。

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何とこの「たこ焼き」からマイミク申請のメッセージが私に届いたのだ。いくらなんでもタイミングが良すぎやしないか……

(ちなみに画像1枚目はmixiからの通知メール、2枚目はmixi内で見たメッセージである。後者は当該アカウントの退会後にスクリーンショットを撮ったため、「退会したユーザー」となっている。)

文面だけ見るとマイミクを増やしたいだけのいわゆる「数増やし」が目的のようだ。以前「I LOVE たつろう」が「たつろうって名前が好きだから」という理由で来たことに比べればよくありがちな理由だが、人のことを承認欲求を満たす道具としてしか見ていないこういうのが一番嫌いである。

この「たこ焼き」のプロフィールを開いて確認してはみたが、私の知人でもなさそうだった。
知人以外マイミク承認しない私はそのまま無視した。

しかしこのメッセージ受信から8分後、さらにメッセージが届く。

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思わずその場で「キモっ!」と叫んでしまった。足跡を付けたことに対してまで反応があるとは思わなかった。
マイミクを増やしたいだけとはっきり言っておいて何が「友達になりましょ!!」だ。

更にその11分後、メッセージが届く。

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無視されたことに対する反応の内容だが、「シカット」とは何だ。
(そもそも「無視」の意味の「シカト」であるならば、花札の十月の絵柄の鹿が横を向いている「鹿(しか)十(とお)」が由来であり、そこに促音が入るのはおかしい。)

それに、私に返信するつもりがないのは確かだが、前回のメッセージから10分程度しか経っていない。いくら何でも気が短くはないか……
この時間を遅いと感じるかどうかは人によると思うが、たかが10分程度で……と感じた私の感覚は、さほど世間の常識から外れてはいないと信じたい。

それよりも最後の一文。
先程私が現実世界で叫んだ「キモっ!」が、まるでこの「たこ焼き」に聞こえていたような言い方だ。もしや「たこ焼き」は超能力者なのか!?
……いや、そんなことはないだろう。

勿論、目の前の友人らにまず疑いの目を向けた。
彼らにこの文面を見せ訊いてみたが「知らない」という反応だ(仮に関係していたとしても否定するに決まっているだろうが)。
つい周りに他の誰か……例えばBやCが潜んでいて一部始終を聞いていたのではないかと、思わず周囲も見渡してしまったが、見つけられなかった。

これを差し置いたとしても、遠回しに「お前の方がキモいよ」と言わんばかりのこの言葉、果たして友達になってほしい相手に放つものなのか甚だ疑問である。

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更に12分後のメッセージだ。
突如として怒り口調になり、私に対し「友達いない人に言っても無駄ですよね」などと、明確に罵ってくるようになった。何を以って私を「友達いない」と言ったのかは不明だが、とてもではないが友達になりたい相手に浴びせる言葉ではない。それにマイミクの数で言えばどっちもどっちである。

一方的にメッセージを送り付けただけで「メッセージを送った仲」「知り合いになったんじゃないんですかね!!」というのもどういう理屈だ。厚かましいことこの上ない。

そもそも、私が知人以外のマイミク申請を拒否するのを承知であるかのような口振りである。
過去にも述べた通り、私は知人以外マイミク拒否の旨を自己紹介文に書いていたが、この頃にはプロフィールから削除していた記憶があるので、「たこ焼き」が(見知らぬ人物であれば)それを知る由はないはずだ。

5分後、更にマイミク追加リクエストが届く。
相手を「キモい」だの「友達いない」だの罵っておいて、それでも尚友達になってもらえると思っているその神経が謎である。

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次のメッセージでまた「シカット」が出てきた。
見ず知らずの人に「あなた誰ですか?」と聞いてくるのも滑稽だ。きっと「何様ですか」と言いたかったのだろうが。

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たかがSNS上の見ず知らずの相手から返事がないだけで、よくそんな暴言が吐けるな……という内容が続く。果たして人として最悪なのはどっちだ。

それにしても、約10分おきという高頻度でメッセージが届く上、まだ最初のメッセージからも1時間も経っていない。先程の知人以外マイミク拒否する私の意思を知っているかのような発言といい、無視を決め込んでいるこちらの意思を承知の上で、執拗に送っているのは間違いないだろう。

そして、以下が「たこ焼き」からの最後のメッセージだ。

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わざわざ「もうあなたには興味ありません!!」と送ってくるあたりが妙に丁寧で可笑しい。
しかし気になるのはそこよりも、突然A(文中ではmixiのアカウント名で表記)について教えてくれと訊いてきた点だ。

この期に及んで教えてもらえると思っているのか……という感じだが、何故このタイミングでAに言及したのかははっきりしない。やはり、彼の自作自演なのか……

これら諸々の状況……Aの「『たこ焼き』って誰?」の発言から始まり、直後のマイミク申請、私の発言や知人以外と交流しないというSNS上の振る舞いを知っているかのような態度・発言から考えれば、最早疑いの余地はない。

(Eもいたが、彼の可能性はあまり考えてはいない。Aと話を合わせてはいたかもしれないが、それ以上の心当たりがない。)

これがもしAによる自作自演だとすれば笑うしかない。人を貶す一方で自分のことを「いい人」なんて言っているのだから……

プロフィール盗用、再び

「もうあなたには興味ない」と来たところで、もうこれで終わりかと安心した直後だった。
私は再び「たこ焼き」のプロフィールを確認したのだが、「またか」と思う光景を目にする。

この「たこ焼き」、私のmixiアカウント名やプロフィール文を一字一句全てコピーして自分のアカウントに設定していた。つまり私になりすまそうとしたのだ。
もしやマイミクにならなかったことに対する逆恨みだろうか。
だがこれはまるで、かつて「I LOVE たつろう」が私に悪意あるなりすましを行おうとした同じ状況である。今回のは丸パクリなのでこれより芸はないと言えるが……

先述の通り、私のmixiアカウントのプロフィールは過去に諸々悪用されたことから、大した情報を載せていなかった。名前も「---」などとし、プロフィールにもこれを見るであろう犯人らに対して「いい加減にしてくれ」のような言葉だけを載せていた程度だ。
だからといって、プロフィールを丸パクリされて良い気分はしないに決まっている。

この後、この元「たこ焼き」のアカウントをどう対処したかははっきり覚えていないが、すぐに私がmixi運営になりすましアカウントとして通報するなどしたのだろう、直後にまたしても消滅した。

「そんなんじゃ就職できないよ」と言われ

この飲み会の帰り道。
Eと別れ、Aと二人で家路を歩いていたとき……だったと思うが、その際の会話だ。
(「だったと思う」と書いたのは、この会話のあった日時をはっきり覚えていないためである。別の日だったかもしれないが、この「たこ焼き」事件があった直後なのは確かだ。)

Aは、一部始終を共に見ていた先般の「たこ焼き」の件について、そしてこれまでのmixi上での出来事……私が知人以外との交流を頑なに拒んできたことにも触れ、私を叱った。

一字一句、どのように言われたかまでは覚えていないが、彼は就職活動中でもあった私に対し、「社会に出るなら、さっきのような人とも積極的にコミュニケーションを取り、ノリ良く接しなきゃ駄目だ。そんなに人との交流を拒んでいるようじゃ就職できないよ」のというような言葉を放った。冗談めかした様子ではなく至極真面目な口調で、である。

正直、耳を疑った。

これまでに現れた「I LOVE たつろう」らやDさんの件も、十中八九Aらによる意図的な嫌がらせだったと、これまでの状況から確信している。今回の「たこ焼き」もまた然りだ。
そんな中で返ってきた言葉が、謝罪や反省どころかネタばらしですらなく、私への更なる叱責だったのである。
散々嫌がらせをしておいた挙句、更にマウントを取るような態度に唖然としてしまった。

そもそも、ネット上で怪しい人物と関わらないようにするのはトラブル回避の上でも常識である。あくまで自分の身を守るために取った当然の行動を否定されるのは腑に落ちないし、これをコミュニケーション力の欠如とされて就職できなくなるなんてことはあり得ないだろう(仮にあったら堪ったものではない)。さも私が非常識であるかのように叱られたことにも腹が立った。

そして仮に嫌がらせ云々を差し置いたとしても、である。
コミュニケーションと言ったって、「I LOVE たつろう」ら、そして今回の「たこ焼き」とのやり取りを振り返っても、一方的に交流を迫るだけで此方の事情を尊重してくれる様子は一切なかった。断れば最終的に返ってきたのは罵詈雑言や嫌がらせだ。
双方向のコミュニケーションとはとても言い難い上、相手が望み通りに動かなければ嫌がらせをしてくる人間と友達になどなりたくはない。至極当たり前のことだ。

さらに言えば彼だって、大学にせっかく入学しておきながら人間関係に馴染めず退学した身だ(と、彼自身が過去に語っていたのを覚えている。私の記憶違いだったら申し訳ないが)。
働いていたといってもフリーターで、事あるごとに(その中には人間関係のトラブルも含む)職場を転々としていた。
そんな彼がコミュニケーション云々を説いたって説得力がない。自分の棚上げもいいところである。

何より、Aはここではっきりと、私ではなく「I LOVE たつろう」や「たこ焼き」ら不審なSNSアカウントの方の肩を持ったのである。
幼少期からの長い付き合いがある友人ではなく、全くの面識もなく突然現れ、相手が思い通りにならなければ暴言や嫌がらせを働くような奴の味方をしたのだ。これだけでも十分に悲しいことである。

この時は反論する気力も起きず、私は「今後の参考にするよ……」とだけ返し、別れた。それに対し彼は「どうせ聞く気はないんでしょ」と悟ったような態度だった。


この出来事をきっかけに、やっと私はAと距離を置くことにした。もっと早めにそうすべきだったのかもしれないが……
まがりなりにも信頼を置いていた旧友のAだったが、この頃、彼に対する信頼感はとうとうゼロになった。

おそらくAらは、ある原因により私に嫌気が差すようになり、冗談の範疇を超えた嫌がらせをしてくるようになったのだろう。そう判断し、私の方から離れることにした。

その後もAから遊びの誘いの連絡が数回来たが、就職活動などで多忙だったのを理由に(一応これは事実であるし)はっきりと断るようになった。
それに対し彼からは「最近冷たいね」などという返事が届くこともあった。
そもそも、この期に及んで遊びの誘いや、私の反応に「冷たいね」などと無自覚にも見える反応が来るあたり、今までしてきた嫌がらせの反省も自覚も全くないようであった。それが余計に腹立たしかった。

2月中は、少なくとも私が認知する限りでは彼らにも目立った動きはなかった。
おかげで私も、この1ヶ月はやっと就職活動に専念することができた。

だが、またしてもこれでは事は終わらない。
上記で、彼の嫌がらせにはある原因があったのではないかと強調して書いたが、次回はこの私自身の心当たりと、その後について述べる。

次回:かつて経験したネットトラブル等の話 4-1

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