かつて経験したネットトラブル等の話 3-2

前回記事

前回まで、mixiの「I LOVE たつろう」、そしてDさんの件など、友人らによるものと思われる様々な不審行為について書いてきたが、これと同時並行的にいくつもの不審な出来事があった。複数あるので以下に列挙する形で記述していく。


深夜の自宅前にて

具体的な時期は忘れてしまったが、「I LOVE たつろう」やDさんの件と同時並行的に起きた、2011年1月頃の出来事である。

ある日の深夜、23~24時頃のことだったと思う。
私の自宅前に1台の車が停まり、そこから何やら叫ぶ声が聞こえた。
よく聞けば、私の名前を叫んでいるようだった。

私は最初、いつもの友人Aらが自宅前に来て私を呼び出しているのかと思った。深夜ではあったが、当時彼らと会うのは専ら、私の大学からの帰宅後、そして彼らのアルバイト後のこのくらいの時間であり、不思議ではない。

そう思って玄関先に出ようとしたのだが、玄関の戸を開けた瞬間、車は走り去ってしまった。
そして数分後、再び同じものと思しき車が現れた。最初と同じく何やら叫び、私が外に出ようとした瞬間に走り去り…を繰り返す。

以上と同様の事がこの日のみならず、日を置いて2〜3回もあった。

この叫び声もはっきりと聞き取れず、車もすぐに走り去ってしまったのではっきりと視認できたわけではないが、なんとなくCが当時所有していた銀色の軽自動車に見えたこと、そして声の主もAやCのように聞こえたのは、単に私の被害妄想がそうさせたのだろうか。

この件については私だけでなく家族や近所に住む人にまで迷惑が及んでいる。さすがに深夜に自宅前で意味もなく騒がれるのは近所迷惑以外の何物でもない。当時は警察に通報することも考えた。

謎のワード「KMD48」

この当時A,B,Cは某アイドルグループにハマっていた。アルファベット3文字+数字2文字のあの多人数女性グループである。
(そのグループ自体もこの2010年代初頭、特に世間で話題になっていたように記憶する。)

彼らとのドライブ時は専らこのグループの曲を流すのが定番であり、口を開けば「メンバーの中の誰推しか…」など、このグループに関する話題ばかりであった。
私自身は特に興味は無かったのだが、彼らに合わせて話を聞いていた。

そんな中、ちょうど一連の不審事と同じ2011年1月頃、彼らの間で、主にmixiを通じて聞かれるようになったのがそのアイドルグループ名にも似た「KMD48」というワードだ。

mixiには「マイミクからの紹介文」という機能があるが、AがCに対して書いた紹介文に、その記述が一部現在でも残っていたので掲載する。本家よろしく末尾の「48」が省略されているが同じ意味だろう。

しかもCとの関係を示す欄にも「KMD」とある。

また、A,B,Cが参加する「KMD48」というmixiのコミュニティーまで作られていた。
概要には「◯◯◯◯◯(某アイドルグループ)以上に有名っぷりを放っているKMD48について語り合いましょう!」のようなことが書いてあったのを覚えている。なんだそれ。

いずれも、まるでそういう名のアイドルグループが存在しているかのような記述だ。
当然、このワードをネットで検索してみてもそんなものは存在しないし、当のグループにも今でこそ似た名前の派生グループが多数存在するが、KMDというのは聞いたこともない。

不審に感じた私は、Aらにもこの言葉の意味について尋ねたが、結局茶化されて明確な回答は得られなかった。

それからしばらく経った後日、Bによってこの「KMD48」の意味について釈明するような内容のmixi日記が投稿された。現在では消えてしまっているが、その内容は以下のようなものだ。

自分の大学で、「KMD48」という言葉が流行っている。これは、
・K…カッコいい
・M…モテる
・D…誰をも魅了する
……ような人を指す意味の言葉である!
(末尾の『48』は無理矢理某アイドルグループに因んで付けた)

極めて白々しい書き方だと思ったのは私だけだろうか。
仮にこれが正しいとして、前述のように、さもそのようなアイドルグループが存在するかのような文脈でこの意味の言葉が使われるのは不自然な気がする。

mixi内は勿論、Bの通う大学のコミュニティ内も検索をかけたが、そのような言葉が使われた書き込みはやはり無い。
それに、最初からそのような意味があるならば、Aは何故最初に尋ねた際にそのように説明しなかったのだろうか。そもそも、Bはどういう意図でこの日記をこのタイミングで投稿したのか。


さて、この言葉の意味であるが、私の苗字(カメダ)をもじったものではないだろうか。
私をそのアイドルグループに擬えて貶すのが目的だったのではないだろうか、と考えるのは私の被害妄想だろうか。
Bの日記も、私のことではないと強引に意味をこじつけて、私の意識を逸らそうという意図で投稿したようにしか読み取れない。

何より私は昔からこの「カメダ」という苗字を理由としてイジられることが多く、それが堪らなく嫌であった。たとえ「KMD」などと誤魔化されたって、いい気分がしないのは言うまでもない。

彼らは元々、私をアイドル趣味に引き込もうとしている様子だった。だが、私を揶揄うとも取れる言葉を作られて、それを好きになれるはずがない。
そのアイドルグループそのものに全く罪はないのだが、この一件でそのグループに対しても嫌悪感を感じるようになってしまった。

そしてそもそも、好きなアイドルグループを友人への嫌がらせに利用するだなんて、そのファンのすることなのだろうか。

新たな不審mixiアカウント

またか、という感じであるが、また新たな不審mixiアカウントが生まれているのを確認した。

具体的な日付は失念したが、以前の迷惑アカウント「I LOVE たつろう」が1月16日に消えて以降、月末までの期間のことであった。

前回の「I LOVE たつろう」と異なり、このアカウントからはメッセージの類が送られてくることはなかったが、存在はすぐに分かった。
「I LOVE たつろう」の一件以降、A,B,Cらのmixi内での動向は注視していたのだが、以前と同様に、マイミクが彼らのみ…というアカウントがあったからだ。

そしてやはり、名前やプロフィールについても私の名前をもじったりプロフィール文を盗用するようなものであった。「僕が本物の『たつろう』ですよ〜」などと、あからさまに私になりすますような発言もあった。
更には以前登場したDさんの名前(をもじったもの)に変更されることもあった。彼女に何故そこまで固執するのか、全くの謎である。

これはどう見ても、Aらとのドライブの前日に豹変し私のある事ない事を書いた「I LOVE たつろう」の生まれ変わりであった。
つまりこれも同様に、諸々の事情を知るA,B,Cの仕業ということが疑われた。
しかし先述のとおり、基本的に私に直接連絡を取ってくることはなかった。裏でコソコソと私を笑い者にするのが目的なのか、私が探し当てることを見越してのことなのかは分からない。

プロフィールについては頻繁に変更されており、一貫した呼び方も出来ないので、このアカウントについては便宜上「I LOVE たつろう2」と呼称する。

ただ、やはり旧「I LOVE たつろう」やDさんと同様、この「I LOVE たつろう2」の「中の人」が具体的にA,B,Cのうちの誰なのかは判らなかった。
しかしそんな「I LOVE たつろう2」と、mixiのつぶやき機能等を通じて頻繁に会話をするアカウントがあった。
それが何と、ここまであまり大きな動きを見せなかったCであった

しかも彼らの会話の内容は、私の名前……しかもこれまで出されていた下の名前だけではなく名字の「カメダ」まではっきり明記してイジったり、過去の私の行動や言動(特に中学時代に彼らが見聞きして知っているもの)に至るまでを引き合いに出し、終始私を嘲笑する旨のものだった。
私のことを先述の彼らが好きな某アイドルグループの曲やフレーズに絡めた内容もあり、それが見ていて尚更不愉快だった。

元々Cはイジり癖があり人をおちょくるタイプで、彼と同じクラスだった中学時代には大変悩まされたものだった。
それでも月日が経ち、彼も分別がつくようになったと思って友人付き合いを続けていたつもりだが、この期に及んでまた当時のことを蒸し返してくるとは思ってもみなかったし、その直接的な心当たりもない。
つい数日前まで普通に会話をしていた彼が、突然何の脈絡もなく昔の状態に逆戻りしたかのように嫌がらせを働いてくるのは、腹立たしさを通り越して恐怖を感じた。

この事から、私はこの時点では、一連の出来事の犯人をCと断定した。

メールやmixi上で言い返しても無駄だと考え、直接会ったタイミングで問い詰めてやろうとも思ったが、Cはこれ以降、現在に至るまで私の前に姿を現さなくなった。やはり、やましい気持ちがあったのではないかと思ってしまうのは考え過ぎだろうか。

この「I LOVE たつろう2」、この後さらに一悶着を起こすのだが、詳しくは次回述べる。

Aの言動

前回の記事にて書いたが、一連の不審事についての怒りを綴った日記をmixiに掲載した。
その後、これを見たAから「俺か…」「どうせ俺なんだ」などと、自分のことを疑っているのかと嘆く旨のコメントが付いたことについても前回述べた。

確かに彼も疑われかねない状況であることと、私の(おそらく彼らから見れば、過剰に)嫌悪感を露わにする反応を見て、冗談半分でそのように言っているのだろう……そう最初は考えていたのだが、様子が違ってきたのだ。

その後も、止まない嫌がらせ行為に対し、私もmixiのつぶやき等を通じて「またやられたよ」「いい加減にしろよ」などと愚痴をこぼしていたのだが、Aがそれに対する返信コメントで毎度のように「また俺のことを疑ってるのか」などと、半ば怒りがこもったような文面で食って掛かってくるようになったのだ。
「そんな風に疑われるの俺マジで嫌だから」「そこまで疑うならもうマイミクやめよう」……そんなことを言われ続けた。実際、マイミク解除されたりすることはなかったが、彼をなだめるのが大変だった。

前項で述べた通り、私が犯人だと断定したのはAではなくCだ。私はこの旨を何度も弁解したが、彼が聞く耳を持ってくれたかは分からない。

しかし、普段は露骨な怒りを見せることのない彼の怒ったような本気口調は、単なる嘘や冗談には思えなかった。
この彼の強い否定の様子から考えれば……ではあるが、一連の出来事はやはりAの仕業ではない(少なくとも主犯ではない)という確信は強くなった。無論、己の悪事を隠蔽したり私の目を背けさせるために意図的にそう言っている可能性もあるが……

AだってCにイジられていた友人の一人である。もしAが絡んでいたとしても、何らかの事情で彼に付き合わざるを得ない状態になったのかもしれない。
「I LOVE たつろう2」とCのやりとりについてもおそらくCの自作自演だろう、そう思った。

……のだが、後にこれを覆す出来事が発生する。
これを引き起こすのが先述の「I LOVE たつろう2」なのであるが、それは次回にて述べる。

次回:かつて経験したネットトラブル等の話 3-3に続く

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