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四位基台とは何か/原理講論研究(7)

四位基台という概念は正分合作用によって完成されます。では、正分合作用とは、どのような働きなのでしょうか。

①正分合作用

原理講論が提唱した正分合作用という概念は、正反合に対立する考え方です。正反合とは、近代ドイツの哲学者ヘーゲルが提唱した弁証法の考え方で、「正」「反」「合」の三段階で論理が展開するというものです。このヘーゲルの考え方に対して、原理講論は正分合作用を提唱しました。

正分合作用の正は神です。神から分立した主体と対象が、授受作用をして、再び一体化することで、神の対象となります。「このように、神を正として、それより分立して、再び合性一体化する作用を正分合作用と称する。」(p. 54)と原理講論には書いてあります。

ヘーゲルの正反合作用は、対立や闘争によって発展するという考え方ですが、原理講論の正分合作用は、授受作用によって発展するという考え方です。授受作用というのは、互いに与え合ったり、助け合ったりすることです。互いに愛し合うことで発展するという考え方を、原理講論は提唱しています。

②三対象目的

四位基台は三対象目的を完成させます。では、三対象目的とは、どのようなものなのでしょうか。それは、四つの主体がそれぞれ三つの対象を持ち、それらが互いに授受作用を行うようになることを言います。

③四位基台

四位基台とは、正分合作用によって、正を中心として分立した主体と対象と、その合性体が、それぞれ三つの対象と授受作用を行うようになることを言います。

「四位基台は正分合作用によって、神、夫婦、子女の三段階をもって完成されるのであるから、三段階原則の根本となるのである。(中略)また、四位基台は、創造目的を完成した善の根本的な基台でもあるので、神が運行できるすべての存在と、またそれらが存在するための、すべての力の根本的な基台ともなる。したがって、四位基台は、神の永遠なる創造目的となるのである。」(p. 55)

🟦世界平和統一家庭連合『原理講論』光言社、1996年。

🟦 【ほぼ5・統一原理】第20回 創造原理(12)「四位基台① ~『正分合作用』とは?」

🟦 【ほぼ5・統一原理】第21回 創造原理(13)「四位基台2~『三対象目的』とは?」

🟦 【ほぼ5・統一原理】第22回 創造原理(14)「四位基台③~『四位基台』とは?」

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