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「note」は天才をつくる装置

column vol.1270

天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。

そう語るのは、『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』編集長を務め、現在は編集から内外クライアントのコンサルティングを手がける株式会社グーテンベルクオーケストラ代表取締役の菅付雅信さんです。

〈現代ビジネス / 2024年8月8日〉

「天才とは生まれつきのもの」という概念があっただけに非常にワクワクする説です😊

では、天才になるための習慣とは何なのでしょうか?


「意識的選択」がカギ

天才的な発想は、単なる才能から生まれるものではない

菅付さん

「アイデアは思いつくものではない。出るものだ」

と仰っています。

つまり、みんな頭から血が出るほど考えている

そして、考えるためには材料である良質な知識が必要なわけですが、菅付さんは、まさにこの「インプット」カギがあると指摘しています。

ただ、インプットへの意識が高い方は多いはずですし、私もそう自負していますが、…残念ながら天才にはなれていません…(涙)

…では、天才何が違うのか?

菅付さんその差について、「意識的選択」というキーワードを挙げていらっしゃいます。

例えば、映画を観るにあたっても

テレビのCMやワイドショウ、ネットの口コミで話題になっているから、またはなんとなく目についたから見るというのは、プロの選択法としてはあまり賢明とは言えない。プロが評価する、またはプロの間で賛否両論なものこそを見るプロは多く、私も同様にそれらを優先的に見るようにしている。

ということが重要とのこと。

この「賛否両論なもの」というのが私はポイントだと思っています。

私の周りの天才を見てもそうですが、単に「面白もの(流行っているもの)が観たい」ということではなく、「考察しがいのあるもの」求めている

つまり、多角的に見る目を養っていると感じるのです。

だからこそ、誰も思いつかないような考え方が生まれる

これは最近、「AI時代は問いを立てる力が必要だ」ということで、哲学を学ぶ人が増えているという話にも通じるでしょう。

批判的な目を養う。

さらに言えば、自分自身に向けても常にクリティカルな目を向けているのです。

まさに天才になる習慣とは、「考察習慣」ということなのでしょう。

天才の共通点

「意識的選択」というと、ちょっぴり堅いイメージを持たれるかもしれません。

少しブレイクダウンすると、多角的に考える方というのは「好奇心が旺盛な人」と言い替えることもできるでしょう。

2021年にウィスコンシン大学などが行った「天才に特有のパーソナリティ」を調べる研究でも、そのことを物語っています。

〈東洋経済オンライン / 2023年3月6日〉

過去に実施された天才にまつわる調査から13件をピックアップし、約8000人のデータメタ分析をしたところ、全ての天才に共通する性格

「開放性の高さ」

だったとのこと。

開放性はパーソナリティ研究の用語で、未知の情報にポジティブな興味を持ち、そのモチベーションを行動に移せるかどうかを示す性格を意味します。

つまり、「好奇心が旺盛」ということです😊

好奇心を制約しない

ここで1つ興味深い話があります。

「天才児の親」が共通してよくやっている、1つの習慣があるというのです。

その習慣とは、子どもに対して

「子どもの本と大人の本を分けない」

ということ。

〈DIAMOND online / 2024年6月7日〉

日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹さん

子どもが高い言語能力を示す場合、家庭の本棚を充実させると、子どもが自分で本を読み、学問知識を吸収してくれるようになります。
本といっても、子ども用の簡単な絵本ではありません。大人が読むような小説、百科事典、自然科学や社会科学の本、コンピューターや医学などの専門書、哲学や思想の本、歴史や偉人伝など、多様な学問分野の本を用意してあげましょう。

と仰っています。

子どもは読書を通して世界の不思議多様性にふれることで、「関心あること」への好奇心を膨らませていくことができます。

そして、本の効果は「知識」だけではありません。

本を通して世界中の異なる考えや思想に触れることができる。

このことで、日常にある疑問や矛盾に気づきやすく「批判的思考力」が高度に発達するというのです。

これは、まさに先程お話しした「考察習慣」と同じだと思いませんか?

ゆえに、子ども大人の「子どもの本と大人の本は違う」という思い込みによって子どもの好奇心を制約しないという話になるのですが

それは、大人自分に対して制約をかけないという姿勢が大切です。

例えば、文系の方「数学の本」社会人になってから読む人は少ないでしょう。

でも、最近は数学が苦手な人でも楽しめる数学(数学的志向)の本が増えている。

自分にはほど遠い分野と思う分野にこそ、新しい視点や発想の種があったりします。

イノベーション異質なものの組み合わせから生まれるとよく言いますが、まさに「好奇心の多様性」天才脳を育てるのです。

「note」が天才をつくるワケ

この好奇心の多様性を持って、意識的選択をしていくことが、天才を育てるという説に思い当たる節があります。

それは、noteを始めるようになってから、自分がどんどんアップデートしていることを実感しているからです。

noteを書いて4年

毎日記事に向き合っていると、時折、ネタの容量の底が見え隠れします…(汗)

容量を再び満タンにするには、今まで自分が興味を示していなかったものにも目を向けなければ溜まりません

読む量ジャンル圧倒的に増え自分とは考え方の違う人の話も積極的に見聞きするようになりました。

また、noteは「世の中広い…」と驚くほど、凄いと思う方がゴロゴロいる。

そういった方々との出会いが自然と新しい世界へ誘ってくれていると感じます。

〜ということで、記事に向き合うこと様々なnoterさんと出会うこと、それすなわち「考察習慣」となっている。

つまりは、noteというのは「天才をつくる装置」と言えるのではないでしょうか😊

…と、天才になれていない私が言うと説得力がないですが…、noterさんの中には天才として覚醒しそうな方もいらっしゃるので、そうした方がきっと、それを証明してくれるはずです…!

いずれにせよ、note習慣によって自分自身も「好奇心の多様性」は育っていますので、歳を重ねるほどに成長し、新しい視点と発想をお届けしていければと願っております🫡

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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