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#4 スポーツ共創人材合宿で学んだ10のこと

こんにちは、ハルです🍃

前回は「スポーツ共創との出会い」について書きました。

今回は実践報告の研修である「スポーツ共創人材合宿で学んだこと」についてです。

スポーツ共創人材合宿とは?
スポーツ共創の先導をし、授業やイベント等を設計・運営する人材を育てる2泊3日の合宿。

私はファシリテーターとしてのスキルを身につけたくて参加しました。

スポーツ共創人材合宿のスケジュール
1)哲学対話
2)スポーツハッカソン
3)小さな未来の運動会
4)振り返り
5)アクションプランの作成

話し、伝え、問い、語り、考え、遊び、笑い、試し、共創した3日間でした。
この合宿で学んだこと10個を書いていきます。では、スタート!

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1:スポーツは遊びの一部

この合宿の前日に、大阪で「遊びと人間 / カイヨワ」の読書会をしました。
スポーツの語源でもある「遊び」が興味深く、また考えたいので記しておきます。

遊びを分類すると、
①アレア(競争)
②ミミクリ(模擬)
③アレア(運)
④イリンクス(めまい)

に分けられます。

この本では〈遊びの定義〉や、〈遊びの社会性〉、〈①~④のさまざまな組み合わせ〉について書かれています。

この読書会では、「それぞれの遊びが堕落するとどうなるのか?」について盛り上がりました。

これを読んで対話して、私は「遊びが人生を豊かにする」と思いました。
そして、遊びの一部(アゴン)であるスポーツも人生も豊かにするのではないかという仮説が立ちました。

2:答えのない対話

合宿の初日は哲学対話から始まりました。

スポーツといえば「動く」。
でもスポーツ共創はそれだけじゃなくて「考える」こともします。

テーマは「はじまりってなに?」でした。

哲学対話が終わった時に「モヤっとしたらおっけー」と講師の安本さん。
対話には答えがない。だからモヤっとしたのかもしれない。
でもわたしにとってこのモヤモヤは好きな感覚で、新たな問いが生まれる喜びを感じます。

3:ファシリテーターは場を促進する人

スポーツハッカソンでは、チームファシリテーターをしました。

これまでスポーツをつくるディベロップレイヤーはしたことあったけど、ファシリテーターは初めてでした。
さまざまなバックグラウンドを持った人たちがスポーツを創る。

私はファシリテーターとしてスポーツをつくる場をつくるサポートをする。

スポーツ共創ならではのファシリテーターのスキルや知識って何があるかな~と考えるようになりました。

4:スポーツづくりにはこまめな味見を

スポーツづくりは料理と似ているなぁと思います。

材料を決めて、
調理道具があって、
自然の力を利用して(水、火、光など)、
調味料で調整して、
お皿やコップなどの容器に盛り付けて、
食卓を囲んで、
たのしむ。

スポーツを作っていく過程で大切なのが、味見をすること。

最初から質の高いスポーツをつくるのはむずかしい。
アイデアを小さくアップデートしていく。

5:言葉だけでない外在化

何かを伝えたい時、私達は言葉をよく使う。伝わりやすいし便利だから。
自分の内に生まれて溢れた何かを伝える時、なにかしらで外に存在させる(外在化)ことって言葉だけではないなぁと思う。

表情の観察、傾聴と受容、中立的な立場(意見を持たない)、グループや場の雰囲気をよむ、発言の仕方や発言のバランス、対等な関係性、、等

自分らしい表現でいられる居心地のいい空間を。 

6:音で操れる

スポーツハッカソンでつくった新競技を小さな未来の運動会でプレイしました。

運動会に必要な役割
・音響
・映像
・審判
・得点
・安全管理
・進行(MC)
・救護
・受付
・撮影

この中の音響をさせてもらいました。

何をしたかというと、
・プレイに合わせて音量の調整をしたり、
・選曲をしたり、
・MCと映像とタイミングを合わせて音を出す。

[感想]
・人は音で操れる。というか音って場のムードをつくる力すんげぇ高い。
・音楽の力を体感した。

ここで音響をしてから日常の音にも敏感になりました。
お店に入ると「なんでこの音楽なんだろう?」「テンションが上がる音楽は?」「この場面だったらどんな音楽がいいかな?」と考えたり。

7:「種目づくり」と「運動会づくり」は別

一番ハッとなったのがこれ。

スポーツ共創はスポーツをつくる。
これまでスポーツをつくることにフォーカスしていた。
そしてつくったスポーツ(種目)は未来の運動会でプレイする。

スポーツづくりと運動会づくりは別なんだということにハッとしました。

種目づくりはスポーツのクオリティを。
運動会づくりは運動会のクオリティを。

8:スポーツ共創の仲間は全国にいる

スポーツ共創をしている人たちが参加する合宿なので、これからどうしていくのか、全員がアクションプランをつくります。

参加者は山口、福岡、愛知、東京、岩手、宮崎、大阪と全国から集まりました。
いろんな人が試行錯誤しながらスポーツ共創をしようとしていて、仲間ができた感じがして嬉しかったです。

全国のいろんな実践レポートの記事はこちらから。

9:私はディベロップレイヤーよりファシリテーターを極めたい

スポーツ共創に出会ってから、「私は本当にスポーツがつくりたいと思っているのだろうか?」とモヤモヤしていました。

たしかに、新しくおもしろいニュースポーツが誕生するのは楽しい。
だけど私はそんなにアイデアマンでもないし、ゲームに詳しいわけでもない。みたいな部分が多分引っかかってたんだと思います。

アクションプランを作るにあたって、そこの想いを深ぼってもらいました。

そしたら、「ディベロップレイヤーじゃねぇ」

!!!!!!

スポーツ共創を通した場をつくりたいんだということに気づけました。

そこでSports DIYをスポーツ共創の入門編としてゆるく種をまいていこうとしっくりきました。

10:最後に

この合宿はいつか、ターニングポイントだったなぁと振り返るような気がします。

次回は、この研修が活かされた「未来の大阪の運動会」についてです。

この合宿のレポートはこちらから。

最後まで見てくれてありがとうございました。


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