#3 スポーツ共創との出会い
こんにちは、ハルです🍃
前回のnoteでは「スポーツをつくること」について書きました。
今回は研究動機である「私がスポーツ共創をする理由」についてです。
1:スポーツしないスポーツ学部生というコンプレックス
私は反面教師で体育の教員を目指し、武庫川女子大学の健康・スポーツ科学部に入学しました。体育の教員になるには部活をしてスポーツをするのがアタリマエだと思っていました。今までソフトボールとバレーボールをしてきたけど、少し違うことをしたかったからラクロス部に入部しました。(球技で団体競技ということは変わらない、笑)
しかし、大学生になってから驚愕の事実を親から伝えられました。
「自分のことは自分でしいや」
つまり、交通費、食費などの生活費、そして授業料も。
...そんなこと言われてもムリじゃん!って親とすごく揉めました。
そして、これからどうしようか悩みました。
教員になるために近道だと思っていたスポーツを続けることもしたかった。
なにもしないでやめて後悔するのはイヤだから、約3ヶ月バイトと部活の両立をしてみました。
結果、経済的に続けることは難しいと感じて、部活をやめた。生きるのに精一杯でした。
でも、大学の友達は夢中で毎日やりたいことをやっていて。一方の私は社畜のようなバイト生活をしながら羨ましく思っていました。友達と比較してコンプレックスに感じていたのです。
2:ひらめきは突然に
2018年4月〜2019年3月まで休学をしました。復学まであと3ヶ月といった頃、おもしろそうなプロジェクトに参加することにしました。
それは、「自分のテーマを持って週1回で仮説と検証をしていく」というもの。
その自分のテーマを決めるとなった時、「あたらしいスポーツをつくる」というテーマがふわっと舞い降りてきた。今まで「スポーツ」から遠ざかっていたのになんで?と不思議だったけど、向き合ってみたいと思いました。
3:Sports DIYの誕生
「あたらしいスポーツをつくる」というテーマなので、どんなスポーツをつくってみたいか挙げてみたり、
「スポーツって何?」という問いに向き合ってみたり、(スポーツ学部の教授に聞きまわっても「わからない」と言われ、今だに答えはわからない。笑)
未来の京都の運動会に参加して、あたらしいスポーツをつく(れちゃ)ったり、 (まさか半年後運営側にいるなんて、!)
3ヶ月間毎週、仮説と検証を繰り返しました。
そんな中、スポーツを分析すると、私の中でスポーツは5つの要素に分けられることに気づきました。
①身体を使う
②ルールがある
③道具がある
④動詞する
⑤判定法がある
そして、このワークシートとカードを使って、スポーツを再構築するイベント、「Sports DIY」が誕生しました。
4:Sports DIYに込めた想い
「なぜDIYなのか?」と教授に問われたのでここで言語化しておきます。
これも空から降ってきた言葉がカチッとした感じだったので説明が難しいです。笑
DIYとは、お金を払って他者にやらせるのではなく、自身で(つまり自分の身体を使って)何かを作ったり、修理したり、装飾したりする活動のことである。
DIYという言葉・概念は、「自分でできることは(他人任せにせず)自分でやろう」という考え方を広く生活の基本態度にしようとする精神を指している諸活動である。
(引用:wikipedia)
自分の好きなように組み合わせて作れる感覚が好きな私は、なかったらつくればいい精神でピアスやポーチをよく作ります。(自分でもつくれるものにはあまりお金をかけない)
手づくりのものってなんだか温かくてほっこりするから好きなんです。
そんな大したスキルはないけど、「ないものは自分でつくる自給自足的な”態度”」としても魅力的に感じます。
そんな背景がこのSports DIYという言葉に含まれています。
5:これまでのSports DIY
以下、これまで開催したSports DIY のレポートです。
[概要]
1)5つのカードを1種類ずつランダムに選ぶ。
2)ワークシートに当てはめ、一人1スポーツつくる。
3)全員で2つのスポーツをプレイする。
[参加者]
13人
[感想]
・カードの組み合わせは運なのでおもしろいスポーツができた。
・意外と一人1スポーツつくれる(初めてのイベントだからたまたまかも...?)
・スポーツづくりを助け合うことでコミュニケーションが活発に生まれた。
・くだらない動きも「真剣に」することでスポーツっぽくなるかも?!という意見。
・参加者が笑顔になってたのが嬉しかった。
[概要]
1)①身体④動詞⑤判定法のカードを引く
2)一人1スポーツつくってみる
3)スポーツをつくるのにむずかしいカードは変えられる
4)③道具(施設にあるもの限定)を使えばできるという場合は白紙のカードに記入し、カードをつくる
[参加者]
20人(小2〜50代くらいの方)
[感想]
・学童さんが団体で参加してくれて、子どもたちがつくったスポーツを学童でもできそうやったらやろっか!となっていた。(嬉)
・子どもたちの発想力は豊かだった。
・イベント始まる前に子どもたちと遊んだことで友達になった感覚があった。Sports DIYをしなくても「なにもないを楽しんで遊ぶ」をしている(驚)
・一人1スポーツつくれるのか(#1はたまたまだったのか)の検証をした。完成できなかった大人の人もいた(やりかた次第で変わるかも?!)
・大きな道具は使わず「身近にあるものを最大限に活かす」ために、あえてカードの種類を限定した。
[概要]
1)共創について対話する
2)スポーツをつくる
[参加者]
4人
[感想]
・少人数だったからこそ深い対話ができた。
・「共創」についてまだまだ知りたいし考えたくなった。
・スポーツにネガティブなイメージを持っていた参加者が爆笑して楽しんでいた。
・どういう風に合意形成をするかが難しい。(多数決以外の方法は?)
Sports DIYはカードとワークシートがあればどこでもできるお金のかからない遊びです。笑
やればやるほど継続的に実践していきたいなと思います。
カードのブラッシュアップや、スポーツづくりのいろんな方法を探求していきたいです。
6:最後に
スポーツ共創に出会ったのはたまたまで、でも計画された偶然なような気もします。
私がスポーツ共創をする理由は、
⒈答えのないものを探求することが楽しいから
2.一人では生まれない化学反応がおもしろいから
です。
次回は「スポーツ共創人材合宿で学んだ10のこと」です。
最後まで見てくれてありがとうございました。
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