生まれ変わった髙木慎哉
「果たして、これは成長なのだろうか?」
今季の髙木慎哉を見ていると、そう思うことがある。
「生まれ変わった」
そう表現したくなるほど、髙木は変わった。このオフシーズン、彼に一体何があったのだろうか?
1.大学4年生
髙木慎哉 1997年9月10日生まれ(23歳)
昨季途中、大学生ながらアスフレに加入した。
この頃の髙木は、先輩相手でも物怖じせずにパスを要求し、多少強引でも自分のタイミングで3Pシュートを打つ、「エース」のようなメンタリティでプレーしていた。
・東頭HC評価
途中合流ながら度胸満点にアグレッシブに攻め続けた
しかし、そのメンタリティには技術が追いつていなかった。スタッツからわかる通り、精度の点ではイマイチと言わざるを得ない結果だった。
2.社会人1年目
このオフシーズン、ハンドラーの増子と柏倉がB1のチームへ移籍したことにより、縦に仕掛けられる選手が減った。そこで、チームはシューターを活かす動きを増やした。
シューターを重視する状況で、髙木は50%に迫る高確率の3Pシュートでチームに貢献している。昨季の確率が31.6%、今季の確率が47.2%。まだまだシーズン序盤で試投数が少ないとはいえ、確率が大きく改善している。
3.ショットセレクション
髙木のシュート確率にはショットセレクションが大きく関係している。3Pシュート打った状況を調べてみると、
①約90%がキャッチ&シュート
②約50%がオープン(フリー)
少し盛った話にはなるが、髙木の3Pシュートは「2本に1本がオープン(フリー)なキャッチ&シュート」。これが3Pシュート確率47.2%に繋がっている。
4.生まれ変わり?
良いショットセレクションでシュートを打てている要因としては
・岡田に相手の意識が集中する
・オフボールの動きが良くなった
・チーム全体のサポート
等々、色々と挙げられるが、一番大きいのは「髙木が良いショットセレクションを強く意識している」こと。多少強引でもシュートを打つことに特徴があった髙木が、半年後、タフショットを悔やむようになった(下の動画50秒くらいから)。
私はまるで別人のようになった髙木に困惑した。
「じっくり待つタイプではなかったよね」
「自分の好きなタイミングで強引に打ってたじゃん」
そんな思いが重なって、「成長」でなく「生まれ変わり」と髙木を表現したくなったんだ。
5.ベテランの存在意義
髙木の急激な変化は移籍してきたベテランの影響だと東頭HCは発言している(下の動画の序盤)。
岡田・綿貫から
「このチームはセレクションが悪すぎる」
「(ミスが多すぎて)一緒にプレーしていると疲れる」
「B1だとそのミスはあり得ない」
と若手に厳しい指導があったとのこと。
髙木だけでなく、若手はB1でプレーしたいと思っているはず。だから、B1で長年サバイブしてきたベテランからのアドバイスは真摯に受け止めることができたのだろう。
6.最後に
今季、髙木は選手としての価値を高めている。このままの活躍をキープできるなら、B1やB2強豪チームから引き抜かれる可能性が高い。お別れを想像すると、もう泣きたい気分。今この瞬間を大事に、アスフレの髙木を目に焼き付けよう。
では、アスフレと髙木の前途を祝して
Go Win Z!
データに関しては一部公式と違う点があります。公式でシュート者の取り間違いがあったので、自分で集計したデータを使用しています。
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