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会社の自販機に100円入れるのをやめてビットコインに投資してみた。(78日目)〜ファクトフルネス 第9章〜


こんばんは。
tatsu_kuです。

僕たちが『事実』だと思っていること。
果たしてそれは、本当に『事実』なのだろうか…。


第9章 犯人捜し本能
〜『誰かを責めれば物事は解決する』という思い込み〜

なにか悪いことが起きたとき、単純明快な理由を見つけたくなる傾向がある。
物事がうまくいかないと、誰かがわざと悪いことを仕組んだように思いがちだ。
誰かを責めたいという本能から、事実に基づいて本当の世界を見ることができなくなってしまう。
ファクトフルネス

これが、犯人捜し本能である。

▶︎犯人捜し本能

わたしたちはこの本能のせいで、個人なり集団なりが実際より影響力があると勘違いしてしまう。
誰かを責めることに気持ちが向くと、学びが止まる。
一発食らわす相手が見つかったら、そのほかの理由を見つけようとしなくなるからだ。

たとえば、飛行機事故をパイロットのせいにしても、次の事故は防げない。
次の事故を防ぐには、なぜパイロットはウトウトしてしまったのかを探るべきだろう。
パイロットのウトウトを見つけた時点で考えるのをやめてしまったら、そこから先に進めない。
世界の深刻な問題を理解するためには、問題を引き起こすシステムを見直さないといけない。
犯人捜しをしている場合ではない。

▶︎犯人は誰だ

犯人捜しには、その人の好みが表れる。
人は自分の思い込みに合う悪者を探そうとする。
では、世の中でいちばん悪者扱いされる人たちを見てみよう。

①ビジネスマン

ユニセフは製薬会社と10年契約を結んで薬品を買い入れる。
長期にわたる契約が結べるため、入札価格はかなり割安になる。
とはいえ、今回は小さな家族経営の会社がありえないほどの安い価格で入札していたのである。

1錠あたりの売り値<原価だったのだ。

そんなことはあり得ない。
と、誰もが思うだろう。

が、しかし、

数年前に、ロボット化によって製造以外のプロセスをすべて自動化しており、コストを最小限に抑えられる上に、原料の仕入れ先への支払いは30日後で、ユニセフは4日後に代金を支払ってくれるから26日間金利が稼げることが理由らしい。

みんなの頭の中は、ユニセフは正義の味方で、製薬会社は悪どいことを考えている敵役ってことになったいたのだ。 
安上がりなやり方を実現できる、すごい力を持った企業だったのである。

②ジャーナリスト

知識人や政治家はもっともらしくメディアを責めるし、真実を報道していないと訴える。
ではなぜ、メディアは世界を歪んだ味方で報道するのか?
ジャーナリストは本当に歪んだ見方を押し付けたいのだろうか?
ほかに理由があるのだろうか?

筆者が例のチンパンジークイズの一部をを講演の際に試してみた。

結果は、

一般の人たちよりも世界を知っていて、チンパンジーよりも知らなかったのだ。


つまり彼らは、知識不足なだけで、悪気があるわけではない。嘘をついているわけでもない。
わざとわたしたちを間違った方向に導こうとして、分断された世界をドラマチックに報道しているのではない。

彼らもまたわたしたちと同じで、世界を誤解し、とんでもない勘違いをしているのである。

③難民

2015年、救命ボートでヨーロッパに向かおうとしていた4000人の難民が、地中海で命を落とした。

EUが不法移民に対抗する手段を加盟国に与えていたため、航空会社に搭乗を拒否され、まともな船も没収されるため、ゴムボートで試みるしか方法がなかったのだ。

EUの移民政策は、実際には密輸業者が支配する交通市場を生み出す結果になったのである。

④ガイジン

多くの西洋人はこう考える。
地球温暖化を引き起こしているのはインドや中国やそのほかの所得レベルが上がっている国だ。その国の人たちは我慢して貧しい暮らしを続けるべきだ」と。

「あの人たちがあのまま生活していたら、地球が持ちません。あの人たちに発展を続けさせてたらダメなんです。あの人たちの国の排気ガスで地球が死んでしまいます」という弁の立つ学生が声に絶望をにじませてこう言う。

上の図を見てほしい。

人間によって大気に蓄積されてきた二酸化炭素の大部分は、現在レベル4にいる国々がこの50年間に放出してきたものなのである。

カナダのひとりあたりの二酸化炭素排出量は、いまでも中国の2倍にのぼるし、インドと比べると8倍にものぼるのだ。

いちばん貧しいレベル1の10億人は、化石燃料を全体のたった1%しか使っていない…。

こうした状況を見れば、西洋にいる人たちがまさしく犯人捜し本能にとらわれて、自分たちの責任を他人に押し付けようとしているかがわかる。

▶︎名もなきヒーローたち

物事がうまくいかないときには『犯人を捜すよりもシステムを見直した方がいい』のである。
では、物事がうまくいったときはどうだろうか?
そんなときには『社会基盤とテクノロジーという2種類のシステムのおかげだ』と思った方がいい。

①社会基盤

社会や経済の発展が止まっているのは、とてつもなく破壊的なリーダーがいたり、紛争が起きているほんの少数の国だ。
それ以外の場所では、悲しいくらいに無能な大統領がいる国でも進歩している。

国を進歩させるのは、社会を築いてくれる数多くの人々なのだ。

公務員・看護師・教師・弁護士・警察官・消防士・電気工事の人・会計士・受付係…社会の土台になるさまざまなサービスの網を作ってくれているのは、こういった名もなき人たちだ。
物事がうまくいっているときに讃えるべきは、この人たちなのである。

②テクノロジー

産業革命は数十億人の命を救った。
でもそれは、より良いリーダーがいたからではなく、洗濯機や洗剤が発明されたからなのである。

◆質問12
いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいるでしょう?

A.20%   B.50%   C.80%

答えは C.80%

この問題に正解したのは4人に、ひとりだった。
供給は不安定で停電もある地域も否めないが、世界はいい方向に向かっている。

今も洗濯物を手で洗っている世界中の50億人は、わたしたちが当たり前に使っている洗濯機を望んでいる。

しかし、とてつもなく深刻な地球温暖化のリスクから地球を守りたいからと、彼らに洗濯機を我慢させることなんてできるだろうか?

世界のすべての人がわたしたちと同じでレベル4の生活を送り、今より快適に暮らせるようなスマートな解決策を見出さなければならないのである。

▶︎まとめ

この章のファクトフルネスとは、誰かが見せしめとばかりに責められていたら、それに気づくこと。
誰かを責めるとほかの原因に目が向かなくなり、将来同じ間違いを防げなくなる。
犯人捜し本能を抑えるためには、誰かに責任を求める癖を断ち切るといい。

◉犯人ではなく、原因を探そう。

物事がうまくいかないときに、責めるべき人やグループを捜してはいけない。
誰かがわざと仕掛けなくても、悪いことは起きる。その状況を生み出した、絡み合った複数の原因やシステムを理解することに力を注ぐべきだ。

◉ヒーローではなく、社会を機能させている仕組みに目を向けよう

物事がうまくいったのは自分のおかげだという人がいたら、その人が何もしなくても、いずれ同じことになっていたかどうかを考えてみるといい。
社会の仕組みを支える人たちの功績をもっと認めよう。


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それでは今日の結果です‼︎

ビットコイン:96円
イーサリアム:11円

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