メタバースってなんだろうって私見

こんにちは。VRChat一般ユーザーのたつです。

今回は最近一部界隈で話題の「メタバース」ってなんなんだろう、っていうのを個人的に考えてみたのでまとめてみたいと思います。

あくまで一般人の僕の知ってる範囲での、日本国内での話になるので、知識不足や間違いなどあるかもですけどご了承ください。


そもそもメタバースって?

Facebook社が「Meta」と社名を変更したことから話題に上がり始めた「メタバース」。

適当にネットを漁っても「メタ+(ユニ)バース」が語源ってことは語られていても、実際それが何を指すのか具体的な内容はあんまり書かれてない印象です。


そこでまず僕が出した「メタバース」の結論を述べると、

「アバター(3DCGモデル)を用いて、仮想空間(ゲーム空間)内で、他ユーザーと交流できる構造」

っていう、かなり広義な内容なのではないかなと思います。なので具体的に「メタバースといえばあのゲームだ!」「あのサービスこそが真のメタバースだ!!」ってことはなく、どれもメタバースの一種なのではないかと思います。

「なんだ!どこの記事とも書いてることが同じじゃないか!」
って思われるかもしれないので、この結論に至った経緯を「メタバース」に関する語句を用いてかみ砕いて要素分けして説明していきます。

大体「メタバース」と検索したとき、

「どうぶつの森」「フォートナイト」「Meta」「アバター」「竜とそばかすの姫」「サマーウォーズ」「レディプレイヤー1」「なりたい自分になれる」「NFT」「VR」「会議や打ち合わせ」「コロナ禍」

あたりを目にします。そこでざっくりと便宜的に


メタバースA:オンラインゲームの文脈
(フォートナイト、どうぶつの森 など)

メタバースB:コミュニケーションツールの文脈
(Meta社Horizon Workrooms など)

メタバースC:VRSNSの文脈
(VRChat、NeosVR、Cluster など)

メタバースD:SF作品の文脈
(竜とそばかすの姫、レディプレイヤー1 など)

付随する技術の紹介
(NFT、アバター など)


の五つに要素分けして話していきます。


メタバースA:オンラインゲームの文脈

携帯・コンシューマゲームがオンライン通信できるようになった昨今、自宅から離れた友人と一緒にゲームをすることができるようになりました。ボイスチャットなんかもできるので、コミュニケーションもできるようになってます。

アバター(キャラクター)を操作してアクションゲームを行ったり、スローライフを送ったりすることができます。

これはゲームの文脈として発展した結果であり、若い人を中心に広くユーザーが存在しています。コロナ禍でおうち時間が重視されるようになった結果、さらに身近になっています。

メタバースB:コミュニケーションツールの文脈

Metaが最近行っているいたり、ビジネスにおいて「現実同様に会議ができる」と注目されているものです。これもテレワークが注目され働き方の見直しが行われている現在、注目されているものです。

デフォルメされつつもリアルな人間に寄せた見た目をしており、「よりリアルに近いコミュニケーションを行う」ことを重要視されて発展しているように感じています。

これはZoomのような「ビジネスにも使えるオフィシャル、カジュアルどっちのみ使えるコミュニケーションツール」の文脈です。最近ビジネス的な内容で「メタバースが注目されてる」って言う場合、これをさすのかなと思っています。

メタバースC:VRSNSの文脈

僕が最近ハマっているVRChatもこれの一種で、日本ではVRChat、Cluster、NeosVR、VirtualCastあたりがメジャーなのかなと思います。

たいていのことは何でもできる、もう一つ世界です。のちに説明するメタバースDに一番近いものだと思う。

ですが。
僕の先日したこのツイートの通り、現在のVRSNSにはすごく特殊な文化があり、ユーザーもかなり限られています。
雰囲気としては10数年前のネット掲示板文化みたいな位置づけで、広く知られておらずニッチな文化が出来上がっていて、一般には受け入れられずらそう、ってイメージです。
実際、このツイートの引用リツイートみても、この文化が一般に広く受け入れられるのは難しいだろうなあって思う。

メタバースD:SF作品の文脈

フィクションの世界です。

世界中の個人がみんなアバターを着て仮想空間で遊ぶっていう、リアルと共存するもう一つの世界の話。

レディプレイヤー1が面白いので皆さん是非見てください。

(余談)
ソードアート・オンラインはあくまでゲーム要素が強いので僕の中ではメタバースAに分類してます。同作者のアクセルワールドがメタバースD。

付随する技術の紹介

アバターとNFTについて。

なりたい自分を表現するアバターとそれをかなえるNFTって技術が話題に上がってます。

NFTは正直詳しくわからないけど、電子証明書みたいなもので、「これは私のものですよ」って証明する技術っぽい。
僕が聞いた範囲では、VRアーティストのせきぐちあいみさんがすごい額で作品を落札されたとか、クリエイター集団のRhizomaticsがPerfumeを題材とした作品を販売したとか、「メディアアート」としての文脈として発展してる、お金持ちの人にしか縁がないものな印象。

で、この技術とアバターが結びつく、実際The Sandboxっていうゲームでは実現してるらしいんですが、そのゲームに対する知見もなければ話題も聞いたことがなかったりなので、あまりピンときてません。

というのも、アバターやその服自体、制作に莫大な作業量のかかるのものでかなり高額なものになります。現在のVRSNSでは不特定多数に向けて販売されているため約5000円くらいでアバターが販売されているものの、個人にオーダーメイドとかになったら、まあ一般ユーザー受けはしない金額になるはず。VTuberの3Dモデル化が結構な登竜門になるのもこれが理由かと。
まあ複製不可能ってだけで、不特定多数に同一商品のNFTが発行できるなら話は別になりそうです。この辺は詳しくないのでごめんなさい。

また僕が以前記事にしたVRoidが正式リリースされたことで、アバターを自作するハードルとか、自分の個性をより気軽に表現するようにはなったし、そういう需要も高まるのではないかなと思っています。

結論

メタバースは

「アバター(3DCGモデル)を用いて、仮想空間(ゲーム空間)内で、他ユーザーと交流できる構造」

で、色んな文脈から発展したものがありかなり広義なものとなっている。

最近注目されてるのはオンラインゲーム、コミュニケーションツール的な文脈で、直近で事業として成功する可能性が高そうなのはコミュニケーションツールとしての文脈かなって私見。


(余談)SFチックな未来の妄想。

メタバースABCが全部合体した、NFTのような仕組みがある、企業が参入しマネタイズもされた、どんな人でも当たり前に使用することのできるVRSNS、メタバースDのお話。

アバターはVroidのようにプリセットから選んで自作したり、デフォルトで用意されてるやつからスタート。
アバタークリエイターはNFTをブランドとして使う。(フリーランスか企業所属化によって異なるけど)一点ものとしてメーカーに売って、NFT権限のあるメーカーが一般ユーザー向けにNFT権限を譲渡販売。一般ユーザーは不特定多数向けに販売されたメーカーからアバターや服を購入してなりたい姿になっていく。
芸能人とかお金持ちとかはオーダーメイドすることで一般人より個性的な存在に。

アバターや服を変えることでカジュアルもオフィシャルもいけるので、会議も行うこともできるし現存のVRSNSみたいなこともできる。

現実のお店みたいに仮想空間内にお店が存在し、ボウリングやバッティングセンターみたいなノリで現存のアクションゲームが楽しめる。

そんな本当にレディプレイヤー1みたいな、「何でもできて一般的に広く扱われているもう一つの世界」。

でもこれには、今のスマホみたいにVRゴーグルみたいな機器が一般的に当たり前に誰もが持っていること仮想空間というもう一つの世界を管理する神的な超大企業がいることが必要となってきます。(竜とそばかすの姫における「U」、レディプレイヤー1における「オアシス」を管理する企業)


Facebook社はこの「超大企業」になるために社名を「Meta」に変更し、メタバースに舵を切り、「OculusQuest2」のような超安価なHMDの開発を進めてVRを世に広めようとしているのでは
っていう妄想。

でも単なるコミュニケーションツールとしてのメタバースに終わる気はしないので、そんなSFチックな未来まで据えてるとしたら将来とても面白くなりそうだなあ

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