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痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。から考えるメタバース

アニメで考える社会問題
本日は「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」を通してメタバースについて考えていきましょう。

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」、通称「防振り」も前回お話しした「転スラ」と同様「なろう系」の作品です。
主人公の「本条楓」は、友達の「白峰理沙」の誘いで「NewWorld Online」というMMOゲームを購入し、始めることにしました。
その際に、自身に振り分けられるステータス値のすべてを防御力に振ったことからストーリーがはじまります。
防御力が高すぎるため、並みの攻撃では一切ダメージが入らず、そこから派生して様々なスキルを獲得し、無双する作品となっております。
この作品の特徴は、主人公が仮想空間で仲間たちと協力して楽しむことであり、異世界転生系ほどシリアスになり切らず、ドタバタワイワイしているのが見ていて楽しいです。
キャラも魅力的で、主人公の「メイプル(本条楓)」と「サリー(白峰理沙)」以外にも同じギルドからライバルギルドのメンバーまで、個性豊かで見ていて飽きない作品となっています。

丁度今月、この防振りのスロットが出たようで、私も打ちたいなーと思いながら執筆しておりますw
原作小説は無料で読めますので、興味がありましてら是非読んでみてください!

では、本題に移りましょう。
防振りの世界は所謂「メタバース」の世界でのストーリー進行であり、これは従来の異世界転生モノと比べてかなり現実味を帯びる内容です。
拡張現実(AR)、仮想現実(VR)などの技術を用いて構築された、現実世界とは別のデジタル空間のことです。
このデジタル空間では、ユーザーは仮想的なアバターを通じて他のユーザーやコンテンツとやり取りできます。
メタバースは、ソーシャルメディア、オンラインゲーム、仮想現実体験、eコマース、教育、ビジネスなど、さまざまな分野で活用されています。

そんなメタバースは現実と合わさり、新しい経済・社会が生まれることが期待されておりますが、まだまだ課題も多くあります。

NTTによると、メタバースには「技術・運用面」と「制度面」でそれぞれ課題があります。
「技術・運用面」ではデバイスの成熟度、ワールドの制作コストと同時接続人数など、「制度面」では匿名性の保証、違法な金銭の流れ、嫌がらせ等が挙げられております。
また、もっとシンプルに「中毒性」があるのではないかと私は考えます。
メタバースは極端な例えをすると、自分にとって都合のいい地球を取捨選択できる宇宙だと思います。
「地球A」は自分に合わなくても、「地球B」はあってるから依存する等の可能性も検討できます。
それは、昨今のネット社会も似たようなものなので問題ありませんが、将来的なメタバースは第2の経済圏を目指していることからも長期的にメタバースにのめりこんでしまい、現実での生活を拒絶してしまうのではないかと私は考えます。
もちろん、食事や排せつ等の観点からも100%の移行が可能と私は思いませんが、「ニート」や「引きこもり」が日本で若干問題視されている中で、それをさらに加速させることは消して良いことだとは思いません。
しかしポジティブにとらえるのであれば、メタバースという新たな空間で職を見つけ、それで生活することも将来的にはできるようになるのかもしれません。
そうしたらニートの率は低くなるのではないでしょうか?

当然、私たちの肉体が存在しているのは現実世界であり、肉体と精神が切り離せない以上、現実から目をそらすことはできません。
依存するリスクを軽減し、適切な運用をするためにも、メタバースに関する法整備を進め、現実と変わらない法治空間を作ることが何よりの課題になると思います。
また、メタバースには国境がありません。
日本独自で進めるのではなく、世界と協調してルールを定めなければならないと私は考えます。

今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。

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