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転生したらスライムだった件から考えるキラキラネーム

アニメで考える社会問題
本日は「転生したらスライムだった件」を通してキラキラネームについて考えていきましょう。

「転生したらスライムだった件」(以後:転スラ)は俗にいう「なろう系」と言われるジャンルの作品で、通り魔に刺された主人公がスライム「リムル」として転生し、様々な出来事を通して豊かな世界を造ろうとします。
リムルが様々な敵を圧倒するシーンはとても痛快で、現在放送されている第3期も非常に面白い内容となっております。
私も毎週続きが配信されるのがとても楽しみです。

そんな転スラの世界では、「名付け」が一つのポイントになっており、上位の存在に名前を付けてもらうことで個体としての進化をすることができます。
リムルも元々は名無しの魔物でしたが、「暴風竜ヴェルドラ」から名をもらったことでスライムの中でも特に強力な存在になったわけです。
またリムルも多くの魔物に名前を与え、彼らを上位の種族に進化させました。
リムルがつける名前は多種多様で、時に種族名からあやかったり、また時には和風な名前にしたりと、しっかり考えて名付けているのが見受けられます。(時に多すぎて適当になったりもしますが….)
名づけした魔物の数は少なくとも15万は超えております(オーク襲来の後に配下に加わったオーク全員に名を付けたため)
ちなみに、転スラの世界においての名づけはリスクも伴っており、名付けの際に名付け親のエネルギーが名付けをした魔物に持っていかれます。
そんな中で15万体以上の魔物に名付けをしたのはすごいですよね。

さて、本題に入りましょう。
転スラは結局はアニメですので、「リムル」や「ベニマル」、「シオン」といった名前でも「かっこいいね」で済みますが、こんな名前が現実でつけられたらどうでしょうか?
俗にいう「キラキラネーム」ですよね?
一時の感情に身を任せ、自分の子供に「ゴブ太」なんて名前を付けてしまったら、きっとその子は学校ではいじめられ、辛い思いをすることでしょう。

「キラキラネーム」は様々なところで不利に働くとされています
先ほど例に挙がった学校でのいじめもそうです。
多くの児童がいる学校では、少しでも浮くといじめの標的になるリスクがあります。
幼いころからそういう経験をすると、成長してからもネガティブになってしまいます。
次に、就職できる可能性が下がるという点でございます。
現在人事を行っている世代はキラキラネームに耐性がなく、様々な偏見を持ち合わせている可能性があります。
また、仮にそのリスクを突破できても、社員として取引先に紹介しづらく、「非常識な名前の付いた人を雇う非常識な企業」と思われてしまって取引の継続が危ぶまれる可能性もあります。
そのため、企業としては雇いたくはないと思うのが必然でしょう。
そして最後に、緊急時にトラブルになるリスクです。
緊急時にコミュニケーションエラーが発生してしまう、例えば命に係わるときに名前が伝わらないと、生き延びる可能性がその分下がってしまいます。
死因がキラキラネームというのは何とも報われませんね。

私自身、キラキラネームは悪いことばかりではないと思います。
名前もアイデンティティの一部と考えるのであれば、自己を表現する一つになると私は考えます。
また、良くも悪くも名前を憶えてもらうチャンスにもなります。
しかし、それを付けるのは自身ではなく親であり、いくら心を込めたとしても、一生ものの傷になってしまう場合もあるということを理解しなければなりません。

今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。

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