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艦隊これくしょん -艦これ-から考える学歴フィルター

アニメで考える社会問題
本日は「艦隊これくしょん -艦これ-」を通して学歴フィルターについて考えていきましょう。

「艦隊これくしょん -艦これ-(以降:艦これ)」は、元々角川ゲームズとDMM.comが2013年に共同開発したブラウザゲームであり、世界大戦中の軍艦を美少女化させたキャラクター、通称「艦娘(かんむす)」を率いて「深海棲艦(しんかいせいかん)」によって侵略された海の解放を目的に戦う作品でございます。
アニメ化は2015年に第1期、2016年にアニメの続編にあたる劇場版、そして2022年に完全新作の「「艦これ」いつかあの海で(以降:艦これ2期)」が放送されました。

アニメの流れも基本的にはゲームの設定を踏襲しており、艦娘が深海棲艦と戦うのは変わりませんが、明確なメインキャラクターを設定しなかったゲーム版と異なり、第1期と劇場版では駆逐艦の「吹雪」、第二期では同じく駆逐艦の「時雨」が主人公として設定されており、彼女たちを中心にしたストーリー展開がされました。
艦これの特徴は何といっても、戦時中の軍艦が擬人化していることにあるかと思います。
日本で最も有名な戦艦「大和」をはじめ、多種多様な艦娘たちが戦ってくれます。
私自身、艦これをやって初めて知ったのですけれども、軍艦は戦艦だけじゃないんですよね。
前述した「駆逐艦」や「軽・重巡洋艦」、「軽・正規空母」、そして「戦艦」と多様にあり、それぞれの種別によって艦娘たちの特徴が設定されています。
例えば駆逐艦だったら小中学生くらい、戦艦なら大学生からアラサーくらいと、元の船のサイズ感に合わせられています。

ゲームでの話にはなりますが、イメージにもある通り、例えば駆逐艦と戦艦でしたら勿論戦艦の方が高火力です。
当然高火力の艦娘を使う分コストがかかったり、場合によっては駆逐艦の方が需要が上がりますが….
けれども、ある程度余裕があったら戦艦でブンブンした方が簡単に勝てるのはそうですね。
これはほかのゲームでも当てはまりますが、強いキャラは需要が高く、使えるステージが多い反面、弱いキャラは最悪ボックスの肥やしになってしまうわけです。
この状況、「学歴フィルター」に似てませんか?

ということで、本題に入りましょう。
一度は皆さん聞いたことがあるかと思います。
「学歴フィルター」はざっくり説明すると、企業が採用や、昇格の人事の際に、当人の卒業した大学等を基準に判断し、基準を下回る場合は切り捨てられることです。
これはいろいろなところで議論がされています。
やはり、就活生の立場からしてみたら、ガクチカやバイトの経験、個人のスキル等を見ずに大学のブランドだけで判断されるのはたまったものじゃないですよね。
数年前にはマイナビが就活生に送ったメールに「大東亜以下」という文言が含まれており、「学歴フィルターじゃないか?」と問題になったこともありました。(引用

では、現実として学歴フィルターはない方が良いのでしょうか?
もちろん、ガクチカや個人のスキルを基準に判断するべきという考えも正しいと思いますが、卒業大学の偏差値で判断するのも大切だと私は考えます。
例えば、東京大学と私立のFラン大学でしたら、どちらの方が入学難易度は高いでしょうか?
勿論、東京大学ですよね?
東京大学に入学するひとは、それまでにかなり勉強しているわけです。
つまり、学歴フィルターや偏差値は大学入学までの努力・勉強量を測っているわけです。
なので、ここで学歴フィルターを指さして「差別だ!」というのはあまりにも虫が良すぎると思います。
良い大学に入っていい企業に就職する人というのは、その分だけ血のにじむ努力をしているわけです。
勿論、様々な環境によってどうしても高偏差値の大学に入学できなかったり、専門的な学びを得るために意図的に低偏差値の大学に入学した方もいらっしゃるかと思います。
しかし今の時代、編入や転職など、今を打破する方法はいくらでもあるわけです。
「不公平な学歴フィルターにやられました」と言ってあきらめるには早いと思います。
それこそ、それまでの布石としてガクチカやスキルを磨けばよいと思います。
艦これだって、レベルを上げさえすれば駆逐艦の方が強くなる場合もありますしね。

企業に「採用の自由」がある以上、学歴フィルターや採用条件にケチをつけることはあまりにも野暮です。
どうしてもそこに入りたいのであれば、自分からそこに歩み寄る努力をしなければなりません。

今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。


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