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ぐらんぶるから考える未成年飲酒

アニメで考える社会問題
本日は「ぐらんぶる」を通して未成年飲酒について考えていきましょう。

「ぐらんぶる」は2018年に放送されたアニメです。

海が近くにある大学への進学を機に、主人公の「北原伊織(きたはらいおり)は叔父が経営するダイビングショップ「グランブルー」に居候することになりました。
そこで出会ったのはダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」に所属する従兄妹の「古手川 千紗(こてがわ ちさ)」、そして酒とスキューバダイビングと裸を愛する屈強な男たちでした。
そして、元が馬鹿で無神経かつ鈍感な性格の伊織は彼らとの暴走にのめり込んでいくことになります。
この作品の面白いところは何よりもバカ騒ぎしているとこです。
男たちは常にといっても過言ではないほど全裸になり酒をがぶがぶ飲みます。
そこから繰り広げられる珍事などが笑いを誘う内容になっています。
一応、設定上は主人公たちは全員成人済みで、主人公の伊織は2年浪人をしたことになります。
流石にアニメとはいえ、未成年飲酒は許されませんからね。
当然と言えば当然なのかもしれません。
しかし、大学生になってからすぐサークルの新歓などで飲んだことがある人も一定数いるかと思います。

では、本題です。
未成年飲酒はなぜ発生するのでしょうか?
法律では20歳になるまでは一切の飲酒が禁止されています。
もしそれが発覚した場合、本人だけでなく未成年者を監督していた人と提供した店が罰せられます。
そのため、居酒屋やコンビニ等では年齢確認が行われています。
そんな中でも未成年飲酒が横行しています。
それは端的に、店舗側の確認不足が最大の要因だと考えられます。
言い方を変えるのであれば、「面倒だから目をつぶっている」からでしょう。
実際、「20歳以上ですか?」という問いに対して「はい」と答えたらそれで完結するのを「身分証を見せていただけますでしょうか?」や「未成年には提供できません」というのに広げなければいけないのはとても面倒ですよね。
私自身、お酒を買う際に年齢確認をされたことは片手で数えられる程度です。
そんな状況が未成年飲酒を簡単にしているのではないでしょうか?

では、未成年飲酒はどのようなリスクがあるのでしょうか?
大きく分けて3つのリスクがあるとされています。
一つは何よりも「身体的影響」です。
未成熟な体にお酒は毒でしかありません。
飲酒により脳細胞が大きなダメージを受け、脳の発達が妨げられ、今後の生活に支障が生まれてしまいます。
ほかにも、肝臓をはじめとする臓器への影響や「急性アルコール中毒」の発症、性ホルモンの異常など、身体へさまざまな影響を与える恐れがあります。
第二に、精神への影響です。
未成年は成年と比べてアルコール依存症になる率が高いとされています。
特に未成年のうちからアルコールに対する危険性を熟知せずに飲む飲ませるはあまりにも危険です。
そして第三が社会への影響です。
労働意欲の低下やその他トラブルに巻き込まれるリスクが増大する危険性があります。
以上のことから未成年飲酒は固く禁止されているわけです。

もちろん、大学生になった勢いで酒に手を出したい気持ちはわからなくもありません。
高校生から大学生にあがったときの「大人になった感」は確かに大きいです。
しかし、どんな理由であれ違法は違法です。
身体のためにも社会のためにもお酒は二十歳になるまで飲まないでおきましょう。
とはいえ、未成年に呼びかけるだけでは抜本的な解決にはなりません。
では、どうすれば解決するのでしょうか?

一番はもちろん、年齢確認を強化することだと思います。
しかし、前述した状況ではマンツーマンでの年齢確認は難しいです。
そのため、機械での年齢確認を導入するべきだと私は考えます。
十数年前、日本では自販機でタバコを購入する際に「TASPO」というカードを使わなければ購入できないようになりました。
結果的にそれはコンビニでの購入に社会が移行してしまったため、実際なところ未成年喫煙の防止にはつながらなかったと思われます。
しかし、現代にいたっては国民全員が所持することが義務化した身分証明書がありますよね。
そう「マイナンバーカード」です。
それを年齢確認のためのパスにできれば、未成年によるたばこやお酒の購入が可能になるかと思います。
形態は現在タバコの自販機に導入している身分証明証確認機の様なものを使えばいいと思います。

居酒屋においても、入店時に機械で身分証をスキャンしてから入店してもらうようにすれば、未成年飲酒のリスクは減らせると思います。

お酒もたばこもリスクと隣り合わせで楽しむものです。
また、軽く見られがちですが、飲酒も法律によって制限されているものです。
法律を守ることは国民の義務であることを忘れないようにしましょう。

今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。


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