FTL:自由度の高いゲームと均一化していくプレイ

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　最近Into the Breachというゲームがリリースされました。このゲームを作った人たちは、FTL:Faster Than Lightという宇宙船を操るローグライクゲームを世に送り出しています。

　FTLは非常に高い評価を得ていて、多くの人達がFTLが面白かったから、という理由でItBを買ったと思います。とりあえず僕はそうでした。

　僕はFTLを50時間くらいプレイしましたが、イージーをクリアするのがやっとで、ノーマルなんか夢のまた夢という感じでした。
　まあFTLの難易度は詐欺みたいなもので、イージーがノーマル、ノーマルはハードとよく言われているのですが。

　FTLはとても面白いゲームです。宇宙船も装備も搭乗員も豊富な種類が存在し、マップはランダム生成で、大量のランダムイベントが待ち構えています。僕の50時間のプレイの中で一度として同じ展開になったことはなかったでしょう。
　FTLのボスは強敵です。初見では全く歯が立たず、何度かボスに辿り着いてなすすべもなく敗れた後、僕は攻略情報を探しました。
　日本語の攻略Wikiには必勝法とも言える戦法がありました。一斉攻撃をクローキングで回避し、テレポーターで敵艦の武装を壊して回るというものです。
　クローキングとテレポーターを装備した僕の宇宙船はあっさりとボスを倒しました。クリアによって新しい宇宙船がアンロックされ、僕は喜びました。

　FTLのマップはランダム生成です。時には厳しい状況で強敵との戦闘を強いられ、撃沈されることがあります。FTLにはたくさんのランダムイベントがあります。中にはダメージを受けたり、搭乗員が死んでしまうものもあります。
　こうしたランダム要素でゲームオーバーになることが増えるうちに、とにかくクリアしたい僕は安定する選択肢を取るようになっていきました。

　僕は一番使いやすい最初の宇宙船を使い、強い武器を使い、クローキングとテレポーターを最優先で手に入れるようになりました。それが一番クリアしやすいからです。新しい宇宙船を使うときも似たような構成でのクリアを目指し、強い装備が出てくるまで何度もプレイしました。
　もしも僕がもっと攻略情報を探せば、あるいはもっと熱心にプレイしていたらそれ以外の攻略法を探し出したかもしれません。けれど、そうはなりませんでした。
　そんなことをしなくてもFTLは面白いゲームだったからです。運の要素で理不尽に死んだ時、プレイを再開するには心を落ち着かせる時間が必要だったからです。

　FTLは面白いゲームです。FTLは自由度の高いゲームです。それなのに僕のプレイは段々と同じようなものになっていきました。50時間のプレイの後、僕はノーマルをクリアできないままFTLを起動しなくなりました。

ItBの話につづくはずなんですがFTLやりたくなったので続きません。