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想像力の欠如がもたらす次なるステップ

 皆さん、オイラは久々に頭に来ています。よく世の中のことは分からないけど、これがダメだということはオイラでも分かります…

1.思いつきの政策
 安倍晋三首相は27日、首相官邸で開かれた肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの対策本部会合で、感染拡大を防止するため全国すべての小中高校や特別支援学校を週明け月曜日の3月2日から休校とするよう要請すると表明した。期間は「春休みまで」とした。首相は感染拡大を防ぐため「今後1、2週間が極めて重要」としており、感染症対策のための全校休校という極めて異例の措置に踏み切った。(Yahooニュースより)

2.なぜこの段階で?
 呆れてものが言えない…子どもたちの春休みが長くなることは子どもたちにとっては嬉しいばかりであろう。でも親はどうなるのか?間に員電車に揺られ共働きの親も多い中、3月2日から…実際週末を挟んでどこまで親が対応できるのか?心の準備さえできていない状態で春休みが1ヶ月以上あることになる。もちろん親は仕事をしなければいけない、夏季休暇みたいに時間を取れない。子供は遊びたがり親はそれを制止できる状況にない。よって子どもは家にとじこもることもないだろうし(まぁ1日中、家の中でゲームに興じてるガキンチョもいるだろうが…)外で遊びまわる。親は仕事、祖父母が面倒を見ることもあるだろう…そうすると子どもから新たに祖父母に感染することも充分あり得るわけで…
小学校低学年の子供を持っている親たちは右往左往…ニュースによれば、看護師が子どもの世話で病院勤務を休まざるを得ないパターンも増えているという…

 学校を閉鎖することは子どもたちへの感染を防ぐといえば聞こえがいいが、親たちは満員電車に朝晩詰め込まれ感染の危険性から逃れることはできないまま。後ろ指さされる表現かもしれないが明らかに片手落ちである。

 台湾総統の蔡英文総統は25日夕、新型コロナウイルスによる感染防止策を強化する特別法案に署名した。法案は同日午後に立法院(国会に相当)を通過したばかりで、迅速な署名で政権の感染対策への意欲を示す狙いがあるしている。
 特別法は、新型肺炎の治療に従事した医療関係者への補償や経済的な影響を受けた企業への補助を定めるほか、隔離によって個人が受けた損害の補償を認める。自宅隔離や外出禁止を守らなかった者に最高100万台湾元(約360万円)以下の罰金を科し、衛生当局に個人情報の公開を認めた。虚偽の感染情報を流布した者も懲役3年以下の刑を科すとこまでやっている。なぜ、そこまで日本ができないのか?
 蔡氏は「挑戦は次々とやってくるが、政府と民間が協力すれば台湾は必ず難関を越えられる」と強調した。行政院(内閣)は近く、経済対策など600億台湾元(約2200億円)の関連特別予算を編成する…でも、なぜ日本はこのタイミングで学校だけ休校なのか?

3.最も効果的な学校から
 学校は集団感染の温床である。インフルエンザしかり…学校関係者からしたら戦々恐々で子どもたちを守るというフレーズは分かりやすいが、これは現政権が一番手をつけやすい"子どもたちの安全"という大義名分があるからではなかろうか。本来であれば財務省を説得し、予算措置をして休業補償して、仕事の段取りをつけ食料を買い込んだりする準備期間をおいてから学校閉鎖というステップに入るべきだと思うが、財務省は年度途中の予算の増額は時間がかかるので一番手っ取りばやい文科省から学校閉鎖という防疫ちゃんとやりましたよ的な大義名分丸出しのパフォーマンスに踏み切った…想像力がそうり君や閣僚、官僚にあれば1カ月前に踏み切ってなければいけなかったことだろう…遅すぎるのである!でも、この一見、国も頑張ってますよ的なパフォーマンスにより内閣支持率も上昇するだろう…哀しいかな、それが現実である…そうり君よくやった、すごい英断だ的な…でもウィルスを根絶するという根本的な問題を解決することは決してないのではないか?…

4,オリンピックを開催するには?

 子どもたちを集団感染から守ることができたとしよう、テレワークや時間差出勤をしても公務員やサービス業など電通や資生堂などの大企業以外は、現実的に対応できるわけはない。すべての経済活動を2週間休ませるくらいないと結局ウィルスの根絶などできない…満員電車の利用者が半分になったどころで、感染拡大は防げないんじゃないか?
先ず準備期間を設け、海外からの入国を一時ストップ。2週間、日本国民が自宅で待機できる分の食料を確保させ、全ての経済活動、社会活動を休止。この間に発症、調子が悪くなった人たちを救急病棟に隔離・治療できる施設を確保して治療にあたる。なんならオリンピックの選手村を、罹患者の避難施設として活用してもいい…みたいなことまでしないと今のままではウィルスの猛威は止まらない。政府も民間もここは一緒になって痛み分けをしなければこの状況を乗り越えることはできないのじゃないか?
 企業は生産性は落ち、政府も多大な出費を被ることになるだろうが、これがダラダラと続くよりも、子どもたちだけを待機させるよりも、効果があがり、日本は頑張って清浄な状態になりましたみたいな状態にならないと、仮にオリンピックが開催できたとしても日本に選手団を送り込まないようになり近年稀にみるほど参加国の数が激減するのではないか?
 オリンピック、パラリンピックが不発に終わったら、その後の景気の動向を大きく変わる…

 12月には発生していたCOVID-19。SARSの経験もあり、ここまで酷くなることを想定していなかったのが一番の問題だが、今はもう日本国全体がダイヤモンドプリンセス号に乗っているのと同じような状況に追い込まれつつある。そこを乗り切るのは中途半端な思い付きだけではダメだ。1カ月前に、こうなることを想像して動けなかったのは痛い。2010年に宮崎県知事だった東国原英夫が口蹄疫非常事態宣言をいきなり発令し、地域が疲弊してしまったことと同じことをやっている。それも日本国中で…
矢口蘭堂率いる巨災対がヤシオリ作戦を遂行したように、大胆な発想と綿密な計画と実行力が伴わなければいけない。果たして、そうり君にはちゃんと出来るのか?

 パートで働き始めた妻の月収を「25万円」と述べるくらい一般人の生活感覚と乖離しているそうり君。ここは思い付きだけじゃダメだ。ホント、ちゃんとした解決策を練り、行動に移してもらいたいと切に願う…

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