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It’s not my day, duh?

いつもと変わらない、月曜日。
何か変化があるとしたら、

梅雨入りしたこと。湿気が酷くイライラしたから、エアコンの温度設定を22℃にして寝たら、極寒すぎて体調がおかしくなったこと。

普段は食べない朝飯を今日は食べたこと。いつもならパンだが、今日はご飯を食べたこと。さらに言えば白ご飯ではなく、炊き込みご飯だったこと。

朝からテレビは見ないが、朝飯を食べているせいもあり、録画した番組を見たこと。一日終わってから思うが、ここまでが既に良くなかったのかも知れない。バタフライエフェクトやつか。

いつもと違ったのはこのくらいだ。いつものように家を出て、いつものように原付に乗る。いつものように遅刻。だが今はコアタイム撤廃期間だから問題ない。

しかし、普段は引っかかる信号に今日は引っかからなかった。やけにスムーズだ。俺はふと思う、

「今日なら狙えるかもしれない。」

別に大学に急いで行く理由はない。俺はいつも遅刻しているし、最近は遅刻の概念すらない。しかし俺は大学まで調子の良い日にタイムアタックをしている。

もちろん馬鹿みたいに飛ばすことはない。と言うのも、通学路には白バイがネズミ取りしていると言う噂を聞いたからだ。

だが今日は少し違った。なんせ、

「最高記録の7分を出せるかもしれない。」

と言うことが頭に過ぎってしまったからだ。思わず、アクセルをひねる手にも力が入る。風を切る俺の顔もいつにも増してブサイクになる。

俺は最速タイムが出るかもしれないということに胸を躍らせた。

そして、サイレンが鳴った。

俺は静かに笑った。

それ以後の俺は何をしてもダメだった。

「It's not my day, duh?」







貧乏学生の食費に費やします。