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"プログラマー"にNeosVRがオススメできるワケ

床のコライダーを付け忘れたこと
一度はありますよね?
NeosVRでも頻繁にあります。
丁度昨日もやらかしました。

NeosVRはとても快適な開発環境です。
Unityエンジニアの私が感じていることをご紹介します。

コンパイル不要の言語

万が一、バグの無いプログラムを一発で書ける人は飛ばしてください。

NeosVRではGameObjectにComponentをアタッチすることと、Logixと呼ばれるノードを使用してオブジェクト指向型のプログラミングを行います。
ゲーム開発環境であるUnityをマルチプレイ可能にして、更にVRに対応したような世界です。
その場で組んだプログラムは他プレイヤーも含め、その場で実行結果が見られます。
何かバグがあっても、その場ですぐに修正が出来てしまいます。
例え、それが他人が作ったものであっても、明確なバグなら修正できるのです。

もし、Unityのアプリを他人に試してもいたいと思った場合、Unityでビルドして実行ファイルを共有して、DLしてもらった実行ファイルで試してもらうか、Unity開発環境を入れて、プロジェクト全体を共有する必要がありますね。
また、フィードバックは通話やテキストで行い、ユーザーがどのような操作をしたか知るために、操作ログなどを仕込むと思いますが、NeosVRではこれらの作業が不要なのです。

簡単な配布方法

NeosVRにはPublicフォルダと言うOneDriveでURL公開するような機能が存在します。
クリエイターは常に最新のものを公開して、ユーザーはアップデートなどをしなくても最新のものを使用できます。

孤独になりにくい開発

開発中、孤独に作業していませんか?
VRをするためにVRのプレイ時間以上の時間をモニターと1人で睨めっこしていませんか?

Discordなどで画面共有をして作業通話をしたりする人も居るかもしれませんが、プログラムを動かせる環境に居るのは自分のみだと思います。
NeosVRでは各自の作業が異なっていても、1つのワールド内でお互いに何のプログラムを組んでいるのか、なんとなく分かるのです。
集中したい時はプライベートなワールドで1人で開発することもありますが、私は基本的にオープンな環境でVRHMDを被った状態で開発しています。

ユーザーの素早いフィードバック

上述の通りNeosVRでは、その場に居る人にすぐに試してもらうことが出来ます。
1.試してもらう。
2.感想を貰う。
3.修正する。
1に戻る。

後で修正しておくから後日改めて試してもらうだなんてお互いに面倒ですよね?
NeosVRでは圧倒的フィードバックの速さにより、より良いものが生まれ続けています。

外部連携

NeosVRではWebSocketなど、様々な外部連携の方法が用意されています。
どうしてもNeosVR内で実装するのは面倒だというものは、自分の得意な言語や、やりたいことに合う言語で作ってしまえばいいのです。
NeosVR内で全てを行う必要は無いのです。
今話題のAPIもNeosVRの中から実行のトリガーを叩くだけ!
また、悪意の無いMod開発も公式に許可されており、NeosVR自体の処理にも干渉できてしまうのです。

マルチプレイの同期処理

一般的にマルチプレイ対応のアプリを作成する際、同期させるものを指定し、綿密に実装する必要がありますが、NeosVRは多くのものが基本的に同期します。
厳密にこだわりたいもの以外は、何が同期して何が同期しないか分からなくても同期するものを作ることが出来てしまうのです。

最適化に関する考え

NeosVRはPCまたはPCVR専用です。
低スペックなスタンドアロンVR機やスマートフォンの動作などを考える必要が無く、とにかく作りたいものを作ることに集中できます。
プロトタイプを作るときや、1回実行するだけの処理を無駄に最適化しませんよね?
より多くの人に快適に使って欲しいと思ってたら、後で最適化を行えばいいのです。

豊富なコンポーネント

回転させ続けることが出来るSpiner
複数の値を一括で管理できるMultiDriver
曲面の傾斜を調整できるCurbedMesh
その他色々、NeosVR自体を構築しているものの多くはコンポーネントとして公開されています。
Unityにも用意しておきたくなる便利コンポーネントが盛りだくさんです。

実質無限サイズのスクリーン

ノードプログラミングをしている時、縦置きディスプレイや4Kディスプレイが欲しいと思いませんか?
VRなら実質無限サイズのプログラムをずらりと並べることが出来ます。
と言っても、私はそうならないように設計しますが・・・

一部のプログラマーと合わない部分

公式(Wiki)の情報が一番詳しいのは、他言語と同じですが、それ以上のTipsや工夫(黒魔術)は口頭による伝承が行われていることが多いです。
つまり、ググっても情報がないことがあるのです。
これはNeosVRがユーザー数の問題でもあり、アウトプットを増やそうと意識しているユーザーが多い現状を見ると、いずれ解決されると思います。
他人とのコミュニケーションが苦手な方には難しいと感じることがあると思います。

最後に

新しい開発環境をちょっと触ってみる
くらいの感覚でNeosVRの世界に触れてみてはいかがでしょうか?
お待ちしております。

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