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「すべて人生のことは『してみよう』と思うと何でも道楽になる。」

すべて人生のことは「させられる」と思うから
辛かったり惨めになるので、
「してみよう」と思うと何でも道楽になる。

   ─ 曽野 綾子 ─ (作家)

「20世紀の名言」


書き始める前に…。
「道楽」ってどういう意味だっけ?

本業以外のことに熱中して楽しむこと。
 趣味として楽しむこと。また、その楽しみ。
 「食い―」「着―」
酒色・ばくちなどにふけること。また、その人。
 「―で身をもちくずす」「―息子」

「goo国語辞書」


気を取り直して…。


やっぱり仕事のことが思い浮かびます。

仕事は思い通りの会社に入れなかった人はもちろん、念願叶った会社に就職した人も、すべて自分がやりたいことだけできるわけではない。

自分にとっては「こんな資料作って意味あるの?」と思う作業の指示を受けることは多い。

逆に自分が「こうした方が会社のためにもなるし、自分もやりがいを感じる!」と意気込んだことを「そんなことしなくていいから、これやって」と別の作業を振られることもある。

こんなことが積み重なると、だんだんとモチベーションが下がって、頑張らなくなったり転職を考え始めたりする。

もともと希望の会社に入った人や、やる気が高い人ほど落差に苦しむんじゃないかな。


私は転職して希望した会社に入ったけど、当然ながら入る前と入った後では印象が変わる。転職サイトを見たり、転職エージェントから話を聞いてみたこともあるけど、表向きにはポジティブなことしか見せないないから、ネガティブなことやブラックなことは見えない。

「そうはいっても仕事だから」と割り切るんだけど、前任者の引き継ぎが不十分だったり、必要なデータが残ってなかったりすると、イライラしてくる。ひとりで残業なんかしてると、情けなくて悲しくなってくる。


でも、またまた「仕事だから」と割り切って、どうにか必要なデータを揃えていきながら作業を進めていく。

そうすると、だんだん作業の目的とか流れとかも分かるようになってくる。「この数値は…あ、きっとあのデータから拾ってくるんだな」と、勘も働くようになってくる。

ここまでくるとだいぶ楽になる。

資料作りも、「こういう配置にした方が見栄えがいいな」とか「このデータを付け足した方が説得力出るな」と、自分なりの工夫もできるようになってくる。

そのうち、自分が後輩や後任に教えるかもしれないことを想定して、過去からの経緯や数値データの算出方法などのメモを残そうということも考え出してくる。


こうして自分の特性とか好みとかを反映させられるようになると、だんだん心から楽しくなってくる。モチベーションも復活してくる。

スキルも身に付いていくから、次に同じような仕事を振られても、抵抗感がそこまで強くならない。


仕事の裁量権が大きければ大きいほどストレス度が低くなると聞いたことがある。

「仕事をやらされてる」と感じてるうちは裁量権は小さい。前向きに「この仕事はこういうふうに進めてみよう」と捉えている方が裁量権は大きい。

同じ仕事を振られても、受け止め方で取り組む姿勢が変わる。仕事はそもそも好きなことだけやっていればいいものではないから、最初は嫌だなと思っても、「よし、やってやろうじゃないの」と気持ちを切り替えて、意気込んで手を付けてみる。

やったことのないことに挑戦できるのも、苦手なことを克服できるのも、「仕事だから」できることなのかもしれない。


近々、自分の苦手な仕事が降ってきそうな気配を感じてる。腹を括って、やってみるかぁ。




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