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「何度も何度も傷つけられたら、相手を紙やすりだと思えばいい。」

何度も何度も傷つけられたら、
相手を紙やすりだと思えばいい。
多少、擦り傷は受けれど、
自分はピカピカになり、
相手は使い物にならなくなる。

   クリス・コルファー(俳優)

TABI LABO


アメリカのドラマ「glee」でカート役を演じていたクリス・コルファー。

スキャンダルも多くて、否定的な声も多かったけど、私は好きでハマって観ていたドラマです。

Wikipediaによれば、クリスは学生時代はいじめに遭っていたらしい。心ない言葉をたくさん浴びせられてきた経験が、この言葉につながっているんだろう。




いじめではないけど、私の職場にも周りの人を何度も攻撃する人たちがいる。


不機嫌で周りを支配する人

無言で不機嫌な顔をして周りに気を遣わせたり、他の人の努力や配慮をないがしろにするような一言を不機嫌そうに突き付けたりする人がいる。

明らかに人を傷つける言葉を使うわけでもなく、管理職には愛想よく接しているので、上の人は気づいていない。

本人の態度が改善されるはずもなく、周りはその人が不機嫌になるたびに我慢するだけ。


自己都合の正解を押し付けてくる人

相手には相手の事情があることに気付かずに、あるいは気づいても無視して、自己都合の正解を一方的に押し付けてくる人がいる。

こちらの事情を説明して、それを理解してくれたとしても、「自分の仕事はこうだから」と聞く耳を持たない。働き方改革の弊害なのか、多様な価値観を拡大解釈しているのか、お互いの考えのすり合わせを無駄な時間だと捉えてしまう。

こういう人と仕事をすると、こちらが丁寧に話をしたくても、相手がさらに頑なになっていくだけで、だんだん不機嫌になっていき、言葉もきつくなっていく。


自分のレベルに届かない人を見下す人

説明不足や能力の違いなどが原因だとしても、相手が自分のレベルより低いと判断するや否や、相手を見下し、ミスを責め立てる人もいる。

うちの会社でいうと、いわゆる「優秀な人」に多い。

「この説明で相手も当然理解しているはず」という思い込みを持って、自分の思うように相手が動いてくれないと、キレる。

そういうタイプの人は、こちらができないことが理解できず、感情的に怒りをぶつけてくる。

こちらは怖くなってその場をやり過ごすのが精いっぱいだから、次から何も訊けなくなって、同じすれ違いが繰り返される。

相手は相手で、一度こちらを見下したら、そこからずっと見下し続けて、心ない言葉を平気で言ってくる。

私としては、そういう人を「優秀な人」と定義する組織も間違っていると思う。



私が関わりのあるこのタイプの人たちは、話し合う機会もないし、分かり合える日が来ることもないと思う。

私も、相手を変える注意の仕方や声のかけ方も分からないので、我慢するしかないと思っている。できるだけ関わる機会を減らすしかなと思っている。


でも、クリスの言うように、相手を紙やすりだと思うのは、気の持ち方として効果的かもしれない。

自分が傷つけられた時、自分も他の誰かを傷つけていることを反省することができる。

「あー、機嫌が悪いの、職場で出しちゃったな。気を付けよう」「相手は何か事情があって、あんな言い方になってしまったのかもしれない」「この作業の趣旨、伝わってないかもしれないな」と、自分の言動を振り返ったり、相手の立場で物事を考えるきっかけになる。

この心持ちを維持できれば、私は思いやりを学ぶことができる。

相手を攻撃してばかりの人は、今は「優秀な人」と評価されていても、そのうち誰かとトラブルになるだろうし、部下ができてもついてくる人がいなくなるだろう。きっとそのうち本人も居心地が悪くなるはず。

…と、こう思ってしまうのは自分の性格が悪いからだと、考えるのをやめてしまうんだけど、何度も攻撃してくる相手であれば、これくらい思っても許されるのかもしれない。


私は人の痛みや劣等感を分かる人間になりたい。

優しい人になりたい。




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