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「人生はいたって単純。競争なんて本当は存在しないし、勝たなきゃいけないレースもない。」

人生はいたって単純。競争なんて本当は存在しないし、勝たなきゃいけないレースもない。
   
スザンヌ・サマーズ(女優)

心を輝かせる名言集


他人を意識すると、視野が狭まってしまう。

学生のうちは競争している感覚が強い。

まず、学校の成績。

小学校は個人的にテストを返されるだけだったけど、中学校に入ってからは、学年全体での順位表をもらっていたんだっけな。先生が発表していたのか、噂がめぐりめぐってみんな知っていたのか忘れたけど、誰が1位で、2位は誰というのを知っていた。

中学生の頃はそれなりに成績が良くて、上位にいたから、「常に上位にいなきゃ」という意識だった。

自分から成績を言わなくても、勉強に対してガツガツしてる男子から、「何番だった?」「何点だった?」と訊かれていた記憶がある。

高校に入ると、さらにその競争を煽られていた。

全科目の合計点が上位50番目までと、各科目も上位者が職員室前の廊下に貼り出された。

今だと個人情報とかプライバシーとかの問題でそんなことしないのかな。

進学校に行ってしまったから、中学校とは違って上位に入ることはなかったけど、それでもたまに載ると嬉しかったし、毎回「載れるかな」という希望は少なからず持っていた。

同じ中学校からは私とYちゃんだけがその高校に進学したんだけど、彼女は見た目も美人で、成績も上位者。あと、字が綺麗な子だった。

私の成績なんて気にする必要もないくらい頭もよかったのに、入学してからしばらくは気にされることがあった。

入学当初は私が英語が得意だったので、科目の成績上位者で名前が載ったことがある。

彼女は総合成績上位者で名前が入っていたのに、英語だけ上位に食い込んだ私に対して悔しがっていた。

こうやってライバル視されることもあって、自分でも平均よりは上に行きたいという思いはあって、競争していたな。


つい懐かしくなってテストのことを書いてしまったけど、それ以外にも部活動の大会で表彰された人が全校集会の時に全校生徒の前で紹介されたり、作文コンクールとか書道コンテストで新聞に名前が載ったり、これも今ではやってないのか知らないけど、学校のミスターとミスを決める催しもあった。

学生時代は競争させられるのが当たり前だった。


でも、テストの成績やスポーツの成績と違って、見た目とか性格とか考え方とかセンスというのは必ずしも優劣つけられるものではない。

それなのに、無意識に人と比較して、劣等感を抱くことは多い。

自分で「他の人より劣っている」といって卑屈になったり自暴自棄になると、周りの人もどう接したらいいか困って、さらに負のスパイラルに入っていく。


私は20歳くらいの時に、思考を切り替えられた。

それまでは他の人だけが輝いて見えて、ネガティブな発想になることが大半だったけど、「誰と競い合ってるんだろう」と我に返り、自分の気の持ちようで世界の見え方が変わると気づいた。


今も人と比較して、「負けてる」「勝たないと」と思ったりするけど、その意識はモチベーションを上げる程度に使っておいて、その意識に押しつぶされそうになった時は、気持ちを切り替えてあげたい。

他の人に迷惑をかけない範囲で、自分が納得できていれば、自分も周りも幸せなはずだ。



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