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「親の愛は子どもを見守る太陽のようなものだ」

親の愛は子どもを見守る太陽のようなものだ。
   ジョルジュ・サンド

ぬりえワールド


恋人のご両親と初めて会った。

とても良いご両親だった。

すぐに好きになった。

もしこれから長い付き合いになるのであれば、お互いに対する不満が出てくるかもしれない。

でも、今からそんな心配したって仕方ない。

きっといい関係を築ける。

そう信じて前に進むしかない。


ご両親に会っていちばん良かったのは、恋人のことを「やっぱりこの人のことを信じよう」と思えたこと。


会う1週間前に大喧嘩した。

もう乗り越えたと思っていたことで喧嘩した。

私の両親も怒って、「あなたが大事にされてなくてかわいそう」「もう別れたら?」と言った。

私も「もう限界かもしれない」と感じていた。

別れる覚悟もしていた。

だけど、ご両親に会う予定がもともと決まっていたし、今までの恋人からの話を聞いている限り、「私が彼女だったらとっくに別れてる。感謝しなさい。」と言ってくれているという話だし、ご両親は話の通じそうな人だという印象があった。

ご両親と会ってみてから判断しても遅くないし、会わずに別れを選択したら後悔する気がした。


お店に入って恋人が少し席を外している間に自己紹介してすぐ、おかあさんが息子の不甲斐なさを明るく詫びてきた。

「何も考えてないわけじゃないのよ」とか「気を遣ってハッキリ言えないみたい」などと言っていた。

最初のこの数回のやり取りで、安心して、反省した。

ちゃんと言葉にして伝えるのが苦手なようで、私には何も考えてないように思えることが多いけど、本人は苦しんでいる。

ご両親はもちろんそれを汲み取れる。

私ももっと信じてあげないといけないと思った。


ご両親のあったかい大きな愛情を感じた。

いいご両親のもとで育った人なんだなと感じた。


会いに行ってよかった。


翌日、恋人がご両親の私に対する感想を教えてくれた。

私のことを、話しやすくて、私の周りの空気が明るく感じていたと言ってくれていたらしい。

私にはあまりにも嬉しい感想で、「これから印象が悪くなったらどうしよう」とプレッシャーに感じたほど。


そしてもっと嬉しかったのが、私と一緒にいる時の息子が嬉しそうにしているのが良かったと言っていたこと。

子どもの幸せを願わない親はいないはず。

ましてやドロ沼離婚している息子。

また苦労しそうだと思いながら、息子が選んだなら応援しなきゃいけない可能性だってある。

でも、嬉しそうな息子を見て安心してくれたのかと思うと、私まで嬉しくなった。


家ではあまり話さず、あまり笑わないと言っていた。

確かに私と一緒にいる時に比べるとぶっきらぼうだった。

男の子だからしょうがないけど、次は、私と一緒にいる時はよく話すし、よく笑うっていうところを見せてあげたい。


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