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結婚に不向きな体質

「基本的に労働に不向きな体質」とは、高橋葉介先生の『夢幻紳士【幻想篇】』のあとがきに記された夢幻魔実也氏のお言葉である。
言いてぇな、そう言って働かずに暮らしていけたらな……できないのは百も承知ですとも。わかってます。わかってます。
それはさておき、タイトルはそちらのお言葉から拝借したものでございます。

真面目な話、わたしには結婚に向いてないどでかい要素が3つある。

「自分の世話もできてない人間が他人の世話などできるものか」
わかりやすく言えば、生活力がなさすぎる。
本来その年齢ならこれくらいの社会常識は身についてるべきだろう、というところが身についてない。
一人暮らししたらひと月もせずに死ぬんじゃないか。と自分で思う程度にはいろいろとダメなのだ。
これで結婚なんてした日には、相手への負担がでかすぎる。相手も同様だったら目も当てられない。
いやこんなんではそもそも相手がいないから結婚できたもんではないが。

「家から離れられない」
前述のとおり、生活力皆無なので実家を出て暮らしたら野垂れ死ぬと思うのだが。
それを抜きにしても、家から離れることに耐性がない。
修学旅行で初日にホームシックになるレベルである。家族旅行ですら、早く家に帰りたい。
幼少期に家庭の事情で親戚の家に預けられていたのが無意識のトラウマなのかもしれない。いやわからんけど。
どうも記憶にあるよりかなり長く親戚の家にいたようだし、反動で家に帰ってからはしばらくその親戚の家に近寄ろうとしなかったらしいので、何かしら影響はあったのかもしれない。関係ないのかもしれない。
何はともあれ、家から、自分の安寧の空間から離れたくないので、嫁になど行けるものか。

「家に他人がいるのが耐えられない」
祖母や祖父が亡くなったときはまだいわゆるコロナ禍の前で、田舎と言える我が家には親戚縁者ご近所さんがたくさん出入りした。葬式は葬儀ホールで行ったものの、通夜などは家でやったので。
家に他人がいるのってこんなにストレスになるんだな!?って心底思った。
家族も究極的には他人だが、長年一緒にいるので「居て当然」の認識が強いのでそこは大丈夫なようだ。
よくよく考えると、ご近所さんはもとより、前述の幼少期に預けられた親戚に対してすら猫をかぶっているのがわたしだった。(預けられた時期に猫をかぶれていたとは思えないが、それはそれとして)
他人の前ではリラックスできないのだ。家でリラックスできなかったらどこでリラックスできるんだ。

……という感じで、結婚に向いてない。
元々自分が恋愛に不向きなのは理解していた。不向きどころか「絶対にろくなことにならないので、恋愛しない方がいい」と自他ともに認めるぐらいだった。恋愛はしようと思ってするものでなく、事故のように発生するものだと解釈した上でそう思っていた。
結婚と恋愛はまた別なので、恋愛ができなくても結婚は不可能ではないと思っていた時期もあった。
しかし、他人を受け入れられないのだから結婚なんてできるわけないだろう!
たぶん気の合う友人とのルームシェアでも無理だろうな……とまで思うようになってしまった今日この頃。
孫の顔が見たいと言っていた母には申し訳ないが、先日「結婚は無理」と言い切ってしまった。(正直母ももう半分諦めの姿勢ではあったが、それでも一縷の望みをかけたかったのかがっかりされたが、仕方ない)
結婚してもこのご時世にこどもを持ちたいと思えませんしね!自分の世話もできないのに、こどもの世話とか無理ですよ!!

奇特なお方向け