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安全運転お大事に

タイトルに意味はないのだけど、なんか思いついたから採用。別にお大事にしなければならない何かは発生していない。

面白かった読切漫画。
読切ならではのスピード感がいい。

で。これ読んで自分の免許エピソードを語りたくなったので、ここに綴ることにした。
この記事を書き上げるまでどれだけ時間かけてんだよというツッコミはセルフでしておく。

MT車はギアチェンジがカッコいい。と思っている。カッコいいよね。
自動車学校でAT車に初めて乗った際に、簡単にスピードが出ることに心底ビビってしまったので、AT車への苦手意識は強かった。
度々エンストを起こすようなポンコツ運転手ではあったが、できればMT車に乗り続けたかった。
しかし、2回目の車買い替えの際に車屋のおっちゃんに「この先MT車はどんどん減っていって、AT車しかなくなるかもしれない。乗り換えるなら若いうちのほうがいいよ」と言われて、それもそうかとAT車を受け入れた。
MT車の癖は思ってるより体に染み付いていて、運転中にギアに手を伸ばしかけたり、ないクラッチを踏もうとしたり、AT車に乗り換えた直後どころか今でも気を抜くと危ない。
高齢者のAT車操作ミスの何割かはMT車の癖が抜けてないからでは?と心底思う。高齢者こそMT車に乗れ。少なくとも、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故は減るはずだ。

以下蛇足の語り。

我が家は車がないと生活できない地域にある。
みんな当たり前のように自動車運転免許を持っている。
(我が家では妹だけは免許を持っていない。車を運転する自信がないらしい。妹以外は車を運転できるので、送迎を家族任せにできるがゆえの選択だ)
(厳密には、亡き祖母は普通自動車運転免許は持っていなかった。わたしがまだ幼い頃は原付きバイクに乗ったりしていたが。祖父の車か自転車で移動することが多かった)

一応、公共交通機関は存在するが、我が家からバス停まで遠い。徒歩でバス停に向かえば半時間はかかるだろう、やったことないので正確な時間はわからないが。
家から駅までは徒歩で向かう距離ではない。自転車で半時間か。田舎の駅なので一時間に一本電車があるかないかだし、駅から駅までの距離も長い。
家と職場の立地によっては電車通勤の人もいないわけではないが、車通勤の方が圧倒的に利便性がある。

自転車で駅に向かい、電車に乗り、駅から有料駐輪場に停めてある自転車に乗るのが、この辺の高校生の通学である(家の立地や高校によって差異はある)
わたしは一時期、駅からバスで学校に通っていたが、バスが全く通学に適してない時刻表だったのとバス停から学校まで歩く時間が、駅から学校まで自転車で通う時間より長かったので、結局バスに乗ったのは片手で数えるほどしかなかった。帰りも全然バスの時間が合わず、駅まで長々歩くしかなかった。

閑話休題。
わたしは高校卒業後就職が決まっており、職場へは当然のように車通勤する必要があった。
上記の有り様なので、公共交通機関での通勤は検討もされていないし、不可能と言い切ってもよかっただろう。

就職ゆえに早くに自動車学校へ入れる許可が降りていたにも関わらず、呑気に進学組の自動車学校解禁に合わせて、高3の1月頃から自動車学校に通って免許習得を目指していた。
なんでもっと早くから通ってなかったんだよ!?と自分自身にキレるぐらいには、苦戦した。
AT限定でない、MT車も運転できる普通免許のコースだった。やることが多い。純粋に授業時間も長い。
苦戦するわたしに教習所のある先生は「AT限定で免許を取ってから、限定解除する方法もあるよ?」とアドバイスしてくれたが、わたしは仕事が始まる4月1日までにMT車に乗れるようにならねばならない事情があった。
免許習得後わたしが乗る予定の車は、それまで母が乗っていた軽自動車(購入から9年目に突入しようとしていた。10年目になる前に買い替え予定)運転初心者が駄目にしても問題ないような車だった。これがMT車だったものだから、悠長なことはしていられなかった。
卒業試験に2回落ちながらも、なんとか自動車学校卒業をもぎ取り、近場の免許センターでは日時の都合で仕事始めに間に合わないからと、父に連れられ遠方の免許センターに行き、幸い筆記試験は一発合格を決めることができたので、滑り込みで免許を取ることができた。
ここで筆記試験に落ちてたら間に合わなかった。危なかった。

ついでに教習所の先生たちからの思い出深い発言を記しておこう。

「これで落ちないのは器用だね」※S字クランクをギリギリで脱輪しなかった際に言われた。
「走り屋みたいなギアチェンジするね」※ギアチェンジの際、力を入れすぎていた模様。
「対向車は避けてくれるけど、縁石は避けてくれないよ」※道路運転時に対向車を恐れて左に寄り過ぎていたため。
「お前らはMT車に乗るな!!」※卒業試験終了時に言われた。そうは言われても乗りますが。
「あと免許取ってから一年は事故に気をつけろ」※上記の発言とともに言われた。

そんなドタバタで勝ち取った免許は、現在ゴールドである。ペーパーではなく、ちゃんと運転してる上でのゴールドである。ゴールド免許はいろいろお得なのでこれからも維持したい。
とはいえ、免許を取ってから現在まで無事故ではない。
ちょっと自分の車を傷つけてしまったこともあるし、車をぶつけられたこともある。何よりでかめのやらかし事故を起こしたこともある。物損で済んだのが不幸中の幸いすぎる。
ゴールドって無事故無違反とは限らないんだな……と実感したのだった。(無事故無違反は『SDカード』だ)

香月日輪先生の地獄堂霊界通信シリーズ『ワルガキと地獄のドライブ』を定期的に思い出す。
あれを初めて読んだのは小学生の頃だったが、作中の車を運転する覚悟については、度々反芻している、今も。
車を運転するのにそこまでの覚悟があるか?いやない。未だにないまま必要だからと言い訳して運転している。
もうすでに思いっきり他人を巻き込む事故を起こしてしまっている身なので、説得力はないが。
覚悟が不十分なりに、命を奪うような運転はすまいと肝に銘じるのだ。

奇特なお方向け