一日100文字以内
立川志ら乃の生活習慣改善企画
連載小説みたいなもの
分量は毎日100文字以内
ひと作品ひと月で一応終了
3000文字程度の文章を場当たり的に書いてみようというもの
超見切り発車
弟子が毎日マンガ描いてるからこっちもやってやろう!的な
クオリティは気にしない
以上
9/1~7まで
「なんか・・・なんかなんだよねぇ」
口癖の「なんか」で話がなかなか入って来ない。
「まぁでも、そんなに悪いってことじゃないから・・・まぁそんな感じかな」
「まぁ」もそこそこ多いな。
私がこの人の側にいるようになって1年と半分くらいが過ぎたのか。
でもまぁなんかいい感じですよ。
最初の頃は本当にどうしようもなく、っていうか私が勝手にこんがらがってただけなんだけど、でも本当にどうしようもなくて苦しかった。
そのせいでこの人も苦しかったみたい。いや苦しそうにしてたのわかってた。だから私もそれ見てさらに苦しくなった。
だからもうふざけてみるしかないっていう感じでふざけてみたらうまく行き始めた。
うまく行き始めたんだけどなぁ。
「おはようございます・・・昨日はお疲れ様でした・・・ふふふっ」
言葉での返事はなかったけど、寄り目にした顔をこちらに向けて来たので、機嫌が悪いわけじゃないみたい。
直前までは不機嫌だったのかもしれないけど。
「色々ちょっとだけ・・・考えたんだけど・・・」
駅の改札を一緒に通り抜け、話しの続きを聞こうとする
「新しい身分というか、なんというか、『級』とか『段』」とか作ろうかと思ってる」
何の話だ?
「前座から二つ目、真打ちって二回しか昇進しないのはなんだかもったいないじゃない、だから将棋の人たちみたいに、もう少し細かく昇進するシステムにしようかと思ってるという話しを今あなたにしてる」
よくわからない
「どう?」
いや、よくわからない
「いや、ポイント制みたいな方がもっとわかりやすいか、15ポイントで二つ目みたいな」
ポイント?
「まぁとにかく『昇進』という切り札をどうやって使うかっていう話しね」
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