刀を亡くした侍に、鉛弾の祝福を。#4 (トレモズAct.2)
前回のあらすじ
謎の女・ツインによる襲撃! 応戦するシトリであったが、その腹に熱線を撃ち込まれ、さらに刀も折られてしまい──?
「噂に違わぬ強さねぇ、あなた」
余裕の表情でシトリを見下ろすツイン。確かに腰で分断したはずのその身体は、いつの間にやら元に戻っていた。
「お前……何者だ……」
「あらあら、”誰何はしない。死ね”とか言ってたくせに」
床に伏して呻くシトリをツインが嘲笑う。彼女はヒールを鳴らしてシトリに歩み寄ると、その傍に転がる折れた刀を拾い上げた。