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ネタギレのタネ
ネタは下書きに置いて、発酵させてから記事にします。
さて、昨日思いついたのだが、そのネタがキレそうだとしよう。なぜだろうか。
「切れそう」ではなく、「キレそう」である。
何やら怒っていらっしゃる。爆発寸前だ。なぜなのか、ネタの気持ちを想像しつつ話をしてみた。
「もし、どうなされた?」
「いつまで人のこと塩漬けにしとんねん!」
どうやら塩漬け状態がまずかったらしい。そうは言っても仕方ない。私のスタイル的に、下書きに寝かしたネタは発酵させて使うことが多いのだ。
「発酵するので、いい味出ますよ。その方がいいと思うんですけどどうでしょう」
「発酵させ方がおかしい。味噌かと思ってたらチーズにされる気分や」
どうやら話が飛ぶのがお気に召さないらしい。確かに、変な飛び方をさせる自覚はあるが、同じ発酵食品なのでセーフではないだろうか。
「同じ発酵食品じゃないですか。味噌がチーズで、何かお困りでしょうか。その次はチーズが味噌になるので同じですよ」
「なに言うてんのや。味噌は味噌やろ。チーズはチーズや」
どうやら議論は平行線です。困りましたが整理しましょう。素材は素材の味を活かされたがっている。私はそうしないこと度々である。
「じゃあこう思いましょう。あなたはネタじゃない。タネです」
「は?タネ?」
「そうタネです。タネなら、時間をかけて違った姿になってもおかしくない」
「ほう、もう少し聞かせろや」
困った。適当に言ったら食いつかれた。仕方ない正直にいこう。
「いやそれ以上はありませんよ。言ったとおりです。もうネタギレです」
「タネちゃうんかい!」
よく分かりませんがタネだと認めてもらえました。これで気兼ねせず下書きを活用できます。皆さまネタギレにはご注意ください。本日は以上です。
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