英単語にも部首みたいなものがある

 日本語だと、知らない単語でも漢字からおおよその意味を想像出来たり読めたりする。

 例えば「痼疾」。なんじゃそりゃ!と私も今日初めて見たけれどとりあえず「こしつ」と読むのだろうし、「やまいだれ」から病気関連の何かだろうというのは分かる。ちゃんと調べると意味は「容易に治らないで、長い間悩まされている病気」(goo辞書より)だそうだ。

 英単語もこうした「意味を持つパーツ」から成り立っている。簡単な言葉から実際の例を見てみよう。


 earphone ear(耳)+phone(音) →イヤホン

 megaphone mega(大きな)+phone(音) →メガホン

 telephone tele(遠い)+phone(音) →テレフォン、電話

 teleport tele(遠い)+port(運ぶ) →テレポート

 portable port(運ぶ)+able(できる) →ポータブル、持ち運びできる

 import in(中に)+port(運ぶ) →輸入する

 export ex(外に)+port(運ぶ) →輸出する

 port →運び入れる、運び出す場所 →港

 airport air(空気)+port(港) →エアポート、空港

 passport pass(通る)+port(港) →パスポート


 単語帳を丸暗記するより、雑学みたいでちょっと楽しい。このように「意味を持つパーツ」を知っていると、芋づる式に覚えることも、意味を類推することもできる。

 もっと知りたい場合は「英語 語源」で調べると書籍やサイトがたくさん見つかるのでどうぞ。とりあえずお手軽にすぐ見られるサイトから、面白かったものをいくつかご紹介。

 Gogengo! 言語に着目して英単語を紹介しているサイト。掲載単語は2000語以上。

 ハイパー英語語源辞書 印欧語根に着目した英語辞書。印欧語根ってなんぞやねんというのはトップページからどうぞ。英語学習をすすめるサイトというより言語学っぽい説明文。

 日本言語学オリンピック 法則があるのは英語だけじゃない。アイヌ語、古代エジプト数字、トンガ語??? 知識ゼロでもいくつかのヒントから意味を類推するパズルのような問題集を掲載している。




ちなみに

 印欧語というのは私も初めて知ったけれど、高校の授業で、英語のaquaと仏前に供える水を意味する閼伽(あか)は同じ語源と習った。そして仏教はインドから伝わったもの。なるほど英語とつながりがあるわけだ。

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