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烏の王と婢妾

頼れるみんなのわたしになれたよ、そのあと鏡に向かって繰り返した。
ねえ今少し話を聞いて、悲しくなることは
言わないから、わたしを信じて、今
わたしの言葉を聞いて。

目の中には真っ直ぐなわたしがいて
記憶の中には気難しくていい加減な話を聞こうとしないあなたがいた。
あなたに向かって言ったことを、風呂場の鏡のわたしに繰り返す。

もし信じてくれるなら、一度言う通りにして
あなたは嵐を踏み越える。決して負けない。
今の争いに勝つために、あなたの魂を台無しにしないで。わたしはなんであなたが怒って悪い言葉を言ったのかわかっているんです。
その怒りが生き方を通して、最後にはあなたは勝つでしょう。そう思って走ってきた。
あなたは黙って口の端を少しだけ上げた。
だからわたしは風呂場の鏡に映って
同じことを自分に言った。

次の朝、烏たちはわたしのしもべだった。
旋回して、可愛らしく歩いて、真っ直ぐに滑空して、守るように傍にいた。
ところどころで姿をくらまして現れてはわたしと並んで飛んだ。
あなたがいると、わたしは心強い。いつも。

難しいです……。