【日記風小説】4月1日 胸中の手記 わたしは動力
4月1日 月曜日 小雨
なんだか、何かを面倒だと感じている夢を見たような気がする。
知らないご婦人たちの中で、ただ警戒心を表されつつ、その場にいるのだ。
悲しいことでもあったのか、彼女たちは他人に向かって怒ったような態度をするのは当然だという感じで空気をひりつかせているのだった。
今の季節には、新芽があちらこちらでとんでもなく美しい、太陽の光を透かしてしまう未完成の緑色の顔を出している。
それは人間の赤子のような小ささをしている。
鳥たちは冬の間に枯れ落ちていたものを拾って、上質な巣作りに勤しんでいる。
その夜にようやく自分という人間が動力そのものだということを思って腑に落ちた。
慰めではございません。朝の太陽も、降っていた雨も新芽も鳥たちも、それを見ていたわたしも動力を発生させている動力そのものだったのでした。
難しいです……。