鍵をかける祈り。『すずめの戸締まり』感想
注:ネタバレがあります。本作を未視聴の方は注意してください。
この映画は衝撃でした。
少なくとも私にとっては、最後までこぶしを握って観ないわけにはいかない映画でした。映画を見終えた後、背後の扉が開いて差し込んだ明かりに、ほっとしたことを覚えています。今まで自分は、映画館という岩戸の中にいた。なるほど、映画館で観るべき映画だった。ものすごい『体験』をしたという感覚がありました。
わくわく、どきどき、はらはら、そういった感情が動く心の場所よりも、もっと深いところが揺さ