世界に絶望したり、 孤独をひしひしと感じたりしたとき、 私は必ずブルーハーツを聴く 「聴く」というか、 いつの間にか「聴いている」 彼らの言葉を求めて 彼らの言葉は優しい とことん優しい 横にそっと立って、 ぎゅっと手を握ってくれる 前に引っ張ったり、 強く背中を押したり、 そういうことはしない 横にいて、ただ手を握ってくれる ブルーハーツの優しさは そんな優しさ 「君ならできる」 そんな言葉は言わない 「ここに僕らはいる」 そう言ってくれる 終わらない歌を
「考えるな、感じろ」 そう、強く言われている気がした 夢だった 夢の中にいるような変な感覚 ストーリーはわからない わかる必要もない だけど、 宮崎駿の孤独と解放 眞人の孤独と解放 それは強く描かれていて 苦しいけれど、素晴らしかった 何度も涙してしまった でも、映画が終わると なんだったかよく思い出せない ただ、 心の中で、 さっきまで何かが動いていたことは覚えている やっぱり夢の中にいたみたいだ 3度目でやっと 面白かった
最近何にも浸っていない。 本にも、映画にも、音楽にも、仕事にも、趣味にも。 心傾けて、それに集中し、その世界に入り込む。 自分の真ん中の方にあるものに、触れようと手を伸ばし、目を凝らす。耳を澄ます。 そういうことをしていない。 だから何にも感動しないのだ。 わけもわからず涙が出て来て、 頭では分からない部分に触れて、 心が動く経験をしていないのだ。 エーリッヒ・フロムは言っていた。 と。 地に足をつけたいとは思わない。 でも心に触れて生きていたい。
新宿駅の前、路上ライブを沢山していた。 その前を通る時、通行人がわりかし大きな声で、 「下手くそだな、しかも虹とか酷い歌を歌ってさ」 とそんなようなことを言っていた。 正直ちゃんとその言葉を聞けなかった。悲しかった。 誰が偉いとか、すごいとか、そんな測りはないけれど、 夢を見て、 勇気を出してあそこに立っている人たちの、 怖さや強さを想像していない。 やりきれない自分を、誰かに見せたいと、勇気を出してあそこに立っている。 目の前を歩く、普通の人。 スーツを着て、
1ヶ月に一度ほど、思考が下がり方向になる日がやってるくる。 そわそわし、不安になり、自信や軸が揺らぐ。 そういう時、とっておきのことをする気持ちにはなれないけれど、私の場合は、 人が少ない(家以外の)環境で、ぼーっとする。 そわそわの理由とか、内省的な本とか、 そういうものを考えたり読んだりせず、 とにかくぼーっとする。 周りの音を数え、聴こえない音まで聴いてみる。 心にも頭にもちょうどいい。
大学を卒業した3月、私は1年間のオーストラリア留学に飛び立った。 オーストラリアはゴールドコースト。 世界有数のサーファーズビーチがあり、 年中、サーファーや海水浴客で賑わっている。 冬と呼ばれる6月〜9月でも、そこにいる人は半袖短パン、ビキニで海に走っていく。 そんな場所に、1人で降り立った。 見たこともないような広いビーチ 青くて、白くて、淡くて。 心を打たれた。 初めの2ヶ月。 慣れなければいけない焦り、目新しさに、 自分がその場所に合っているかどうかなんて考
私の祖父は片耳が聞こえない だから、時々、周りに誤解されたり、嫌な思いをさせたりしてしまう 8月30日 祖父母とフレンチ料理を食べに行った。 おしゃれでハイカラなお店。 静かな声の店主とお客さん。 1日限定2組。 そんなお店に行った。 耳が悪いから、祖父の話す声は大きい。 店員さんの説明途中にワインの注文もしてしまう。 うぅ... 少しの恥ずかしさと申し訳なさ。 耳が悪い祖父をかわいそうだと思う気持ち。 そんな自分も嫌になってしまう。 祖父がお手洗いに立った時、
「20代は、暗いトンネルの中を進む時期だと。 自分が何者かを社会に対して説明しなければならなくなり でもそれを定義できるほどまだなにも形にはなっていない。」 (『10年後、ともに会いに』寺井暁子) 大学生活を正当化し、それを自分に何度も何度も言い聞かせて、面接官の前に立つ。 怖くて仕方がないのに、「若さと勢い、あります!」みたいな顔で。 (「大学4年間、ひたすら悶々としていました!」なんて言ったらどんな反応をされるんだろう。 私が面接官だったら、おっ。てなるけどな。
自分のことが嫌になったり、 心が狭くなったりする時は、 もちろんそんな自分から目を逸らしていいのだけれど、 そんな時に、自分がいそいそとする本や、映画、絵などの作品をいくつか持っていると、 そこへ心を置いて、 また優しい温かい自分に戻ってこられる ここに自分のお気に入りを少しだけ紹介する。 誰かの心も救うといいな。 エーリッヒ・フロム『愛するということ』 村上春樹『海辺のカフカ』 倉田百三『出家とその弟子』 サン・テグジュペリ『星の王子さま』 凪良ゆう『わたしの美しい庭