見出し画像

カレー屋さんで寿司は食えないって話

最近いろんなところでカレーを出していると、「なんでカレー作ってるんですか?」って聞かれることがある。(多分、偉大なるカレー屋さんの先輩方はそんなこと聞かれない。)

カレーを作ってる理由は大きく2つあって、実はこの質問を聞いてもらえること自体が、1つの理由と繋がってて面白いんだけど、それはまた別の機会に書くとして。

もう一つの理由は、単純に好きだし美味しいからです。
作るようになったきっかけ自体は、初めて作った時にすごく褒めてもらえたからで。
子どもの頃、初めて出し巻き卵を作った時にお母さんに褒めてもらったから、出し巻きばっかり作ってめっちゃ上手になった。あの感じです。

そういうすごい感覚的な話なんです。ごめんなさい。笑
でも、感覚的に好きって重要なことで、結局ハマるってそういうことじゃないかなと。
なので、今回は感覚的な視点から、なんでカレーにハマるんだろっていうのを考えてみました。真面目だなぁ。

まぁ感覚っていっても色々あってキリないので、今回は五感に絞って。

味覚、嗅覚、視覚、触覚、聴覚。
食事するんだから、全部使うとは思うんだけど説明めんどくさいから、触覚と聴覚は省きますね。

あとは、味覚、嗅覚、視覚なんだけど。

そら、うまいし、見た目もすごい綺麗、っていうのは皆さんご存知かと思います。

というわけで味覚と視覚も省略します。笑

なんだ松田サボってばっかじゃねえかと。
思われている方もいらっしゃるでしょう。

すみません。その通りです。

ただ、スパイスカレーが他の食べ物と決定的に違う点を考えると、嗅覚にたどり着くんです実は。


結局、スパイスってなんなんだって話なんですけど。

なんかいっぱいある。

いわずもがな、スパイスカレーにはこいつらがいっぱい使われてます。カレーの種類にもよるけど、数種類から十数種類のスパイスが一つのカレーの中に入ってる。
こいつらこんなに入ってて、一体それぞれどんな味がするんだろって、色々かじってみたことあるんだけど、大体めちゃくちゃ苦い。。
味は、お世辞にも美味しいとは言えない。

じゃあ、お前らはそんなにとんがってて、一体何をしてるんだっていうと、
ほぼ全部、香りを出すとか香りを引き立たせるっていう役割なんですね。

香りの役割するやつが、10種類以上いる食べ物って。。

みんなで集まってバンド作るぞー!って時に、パート分けしようとしたら、
「俺、ドラム担当するっす!」「じゃあ俺ボンゴー」「私コンガ。」「えー、じゃあ僕タンバリンにしよっかなー」「じゃあ、わしは....

みたいな。全員打楽器じゃん。みたいな。
そんなん上手くいくはずないやんって思うんやけど、なんか仲良くやってるんですよねー、、

不思議ですよね。
どやって仲良くしてるのかは僕の今のレベルでは、まだわかんないんです。

そんなこんなで、スパイスカレーってお店に入った瞬間に、鼻から勝手に十数人編成のバンドが入ってきてセッションはじめちゃうんですよねー。うるさいのなんのって。

カレー屋さんで、カレーを出されて食べる前に、「もうすでにうまい」って言ってるのを聞くことがあるんだけど、これってあながち間違いじゃないんですよね。
食べる前から、もう勝手に色々入ってきちゃってるわけだから。

そんな感じで、こいつらが勝手にドコドコ始めちゃうもんだから、後からアコースティックの弾き語りが来て、隣で路上ライブ始めても、どんなに上手だろうと聞こえやしない。
逆に弾き語りのところにいけば、後から来たくせに「セッションしよーぜー!!」とか言って爆音掻き鳴らしちゃうやつら。

なんて自分勝手なんだ。
もう少し周りの気持ちを考えたらどうなんだ。

なんてことを言いながらも、どんどん彼らのファンになってしまうのが、悔しいし嬉しい。


お昼前にそんなことをグルグルと考えながら、少しカレーを好きな理由がわかったような、さらにややこしくなったような。

お腹減ったな。

#お寿司屋さんでカレーは食べれてもカレー屋さんで寿司は食えないって話
#四畳半帝国
#spicecurry



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?