栄光のお笑いロード
推しが、無限大のレギュラーメンバーになった。
ユースカップで優勝した。
それはもう、めちゃくちゃ嬉しい。
こんなことを突然言われても、お笑いにさほど興味のない人たちはなんのこっちゃだと思う。
いわゆる「第七世代」の登場から、ここ数年でお笑い芸人を推すことのハードルは格段に低くなったように感じるけど、
それでもこの界隈はかなり狭いし、大手のアイドルやメジャーなアーティストと比べてしまうと、オタクの母数はずっと少ない。
武道館で単独ライブだとか、東京ドーム2daysみたいなわかりやすさが無い。
ごく一部のお笑いスケベだけが、おめでとうって言ってくれる。
いまいち伝わらない嬉しさだ。
けど、伝わらなくても全然いい。
あまり納得のいく表現ではないけれど、「売れっ子芸人への第一歩を踏み出した」くらいに捉えてもらえればたぶん大丈夫。
誰にも伝わらなくても、優勝が決まったあの瞬間、私の感情が大きく動いたことに嘘は無い。
熱意のある人たちが着実に結果を重ねていくストーリーに弱い私は、ほんの少しだけ泣いた。
「M-1優勝したわけでもないのにそんな大袈裟な」なんて、私の冷静な部分がそう言ったけど、
そんな声は無視して、今日の帰り道はルンルンで歩いた。
変にスカすような年齢はとっくに過ぎてるし、とにかく今は浸っていたい。
久しぶりに、心から嬉しいから。
絶対に売れるコンビだと思ってる。
なんならもう売れてるだろと思う瞬間が多々あるけど、時間見つけたらバイト入れてるって言ってたからまだ錯覚っぽい。
難しいこともあるけど、面白いものを作り続けてくれる二人。
この勢いで、栄光のお笑いロードを突き進んでくれ。