抑えきれなくなったから出る記事
抑えきれない。抑えきれないよこの気持ち。
語彙力なんていらねぇよ。
ぐわぁあぁあぁぁぁぁあぁぁあぁああ
ぐわぁあぁぁあああぁああああああああああ
世界で一番好きなんだこのライブ映像。
まじで1年に300回は観ている。そして抑えきれなくなって
ぐわぁぁあああぁあぁああぁあああぁぁぁあ
ってなるのさ。
とりあえず観てくれよ。
観てほしすぎて2回貼っちゃった。
andymoriって誰?って人はもう適当に調べて欲しいし、ボーカルギターの小山田壮平を愛するカツヲは色んな記事を書いてるからさ、よかったら見てくれよな。
“革命”
2007年から2014年まで活動していたandymoriは、インディーズの枠から飛び出さなかった(あるいは飛び出す気はなかった)ものの、CDショップ大賞を受賞して、菅田将暉に愛され、あいみょんはリスペクト楽曲をリリースし、草野マサムネにはラジオで「小山田壮平よりも若かったら色々真似してたと思う」と言及された。
“絶望”、“諦め”、“反骨心”からくるモヤモヤを歌いながらも、後藤大樹の性急的なドラムにのせられてあたかもスッキリしているような印象を与える曲の多い初期andymoriは、そりゃもう新鮮だった。
音楽の根底にフォークがあった小山田壮平は、2010年頃からロックよりもフォーク寄りの音楽を作るようになり、それに伴ってドラムが岡山健二へと変わった。
初期andymoriがつくった1st AL の『andymori』は救いがなかった。
日本人が頑張って気にしないフリをしている「白人に対する劣等感」をありありと歌ったり、漠然と抱えた不安から現実逃避するように雑に慰めたり、自分が作る音楽がなにかを変えることを信じたと思えばウィスキーで一日を無駄にしたり。
裡で爆ぜ続けている苦しみを吐き出せば、無気力になった自分にうっすらと失望する。そして諦める。
「他人に向けて」ではなく、「自分の中」でぐるぐるさせているだけでなにも解決しない1st AL『andymori』の音楽は、ギター、ベース、ドラムというシンプルな構成で届けられる。
2nd AL の『ファンファーレと熱狂』では、前作とは打って変わって多彩な楽器による多彩なアレンジが成されるためか全体的にややポップな印象を感じるが、結局歌詞を見てみるとあまりにも救いようがなかった。
極内省的だった『andymori』から、『ファンファーレと熱狂』では、世界のどこか、あるいは宇宙のどこかに確かに存在しているディストピアに舞台を変えた。
印象的な地名、固有名詞、フレーズがいくつも登場し、様々な人間の視点でそこに存在する孤独な苦しみがアルバムを通して描かれる。
それぞれの曲の主人公は、自分の置かれた場所にもやもやしながらも結局どこにもいけないことに気づけば、そこに残るのはやはり諦めである。
未来に向けての希望なんて歌わずに“今の自分”を取り巻くもやもやを歌い、現実と向き合い続けてきたandymoriは、3枚目のアルバム『革命』をリリースした。
アルバム1曲目の“革命”はシンプルで力強い歌詞から始まった。
そしてこう続く。
小山田壮平は正直だ。
いつだって“未来の希望”よりも“現実”を歌ってきた。
だからどこにもいけない自分を「ハッピーエンド」や「Life is Party」という言葉で雑に肯定してきたし、“SAWASDEECLAP YOUR HANDS”では、ディストピアを歩く主人公を包み隠すことなくむき出しの表現で歌ってきた。
小山田壮平は自分の音楽がなにかを大きく変えることを夢見ているが、それは叶わない夢であることを知っている。
だから、「革命を起こすんだ」と歌いながらも、それは能動的なものではなく、受動的な「祈り」であることを歌う。
そしてこう歌う。
ずっと現実に向き合い続け、わざとらしいまでの諦観を歌っていたandymoriは、はじめて未来に向けての希望を歌った。
自分の叫びが誰かを揺らし、その誰かの叫びがまた別の誰かを揺らし、、。
それがandymoriの言う“革命”だった。
そして、このライブ映像。
ここまで、リアルタイムでandymoriを聴いてきたやつみたいな文章を書いていたが、彼らに出会ったのは2019年。“ベンガルトラとウィスキー”からハマり、このライブ映像をはじめて観たのは2021年頃だったと思う。
これがもう、カッコよすぎるわけでとりあえず観てください。
ぐわぁああぁぁあぁぁああぁぁ。
ぐわぁああぁぁあ。ぐわぁ。
これ、ほんとにエグい。
『version 21.1 -fourth-』というイベントの時のライブ映像との事だが、あまりにもエグい。
なかなかにすごい顔ぶれのイベントだが、小山田壮平のキャリアの中で、このレベルの屋内会場でライブをやったのはほんとに武道館とこのライブぐらいじゃないかしら。
もう、何もかもが完璧じゃないすか、このライブ映像。
ギターの音色とともにペラッペラのTシャツを着た小山田壮平にスポットライトが当たり、少年のような歌声で1文字1文字大切に歌う。
ドラムが入るとステージが暗転し、“革命”が加速を始める。
シンバルの音でステージの裏から白い照明が照らされて一気にボルテージが上がれば、横からのアングルにシルエットで浮かぶ小山田壮平があまりにもカッコよすぎる。
岡山健二、藤原寛もしっかりカメラに映りつつ、「リンリンリンと電話が鳴って呼んでるんだ」
で一気に明転すると横からのアングルで映る小山田壮平が美しすぎるし、奥でうねる藤原寛もたまらないし、正面からの小山田壮平は儚い顔をしているし。
間奏に入るまでの十数秒では観客席からのカメラだったり、ステージ前を巡るカメラだったり、ドラム急接近のカメラだったりでandymoriを捉えれば、もう抑えきれねぇよこの気持ち。
5秒程度の間奏でもandymoriは止まらない。頭を振りながら歌い叫ぶ小山田壮平がカッコよすぎる訳で。
間奏終わりのテンポダウンする部分はもうたまらねぇよ。
暗転して横からのアングルで浮かぶ小山田壮平のシルエット。
一瞬観客目線のカメラに移り変わるともう、ねぇ。スポットライトに照らされて、あまりにも飾らない格好をした小山田壮平が黄金に輝くギターをかき鳴らしているんですよ。
恐らく「胸躍らせる訳は」と歌詞を間違えそうになり、図らずも原曲とはニュアンスの異なる歌い方になりつつ、「パパパパパパパとファンファーレ」で明転し、藤原寛のベースが弾ける弾ける。
歌はクライマックスに入り、遠巻きから3人を映すカメラに変わりつつ、恐ろしさすら憶える表情で歌い叫ぶ小山田壮平。
「100日1000日、、、」の部分はもう、ぐわぁぁぁあぁあぁあああああ。
低めのアングルで小山田壮平を映すカメラ。爆発してしまうんではないか、と言うぐらい声を張り上げて歌う小山田壮平があまりにも主人公すぎるのよ。
そして岡山健二のシンバルの音と共に、全く余韻を残さずにキッパリと曲が終わる。1人のシンガーのシルエットが映し出されれば観客の歓声が湧き上がる。
ぐわぁぁぁああぁぁあぁあ。
カッコよすぎる。
冒頭で「一年に300回は観ている」と言ったが、嘘です。もっと観てます。
そもそも、このライブ会場に居たかったのもあるが、この時に小山田壮平が観ていた景色を見てみたいよ。
この記事を読んでくださったあなたに今響かなくても、100日1000日10000日経ったあとできっとあなたの心に風を吹かせますように。
皆さんにも好きなライブ映像はありますか?ぜひ教えてください。
ということでダメ押しのもう1回。
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