千葉県横断ウルトラ遠足2 ~若気の至りVS経験だけは一丁前おじさん~
2023年12月28日
"年末おもしろ走"企画、『千葉県横断ウルトラ遠足2』を決行した。
結果は、約12km地点でやる気失って終わった。
"年末おもしろ走"とは、タタハムがひとりで勝手に計画を立てて走る、超長距離ランニングイベントである。「それ(できたら)、おもしろそうだな」という言葉からきている。
2013年に実施した「千葉県横断ウルトラ遠足」から、
2014年「東京都横断ウルトラ遠足」
2015年「ひとり箱根駅伝~往路の部~(1泊2日)」
2016年「千葉県縦断ウルトラマラソン(2泊3日)」
2017年「埼玉県横断ウルトラマラソン(2泊3日)」※1日目でリタイア
と、毎年やってた。
2018年は「房総半島横断レース」というトレランの大会がおもしろ走の代わりとなり、2019年から今まで、コロナの自粛ムードで見送りとなってた。
今回"年末おもしろ走"としては、6年ぶりの開催となった。
順当に行けば、2017年完走できなかった「埼玉県横断ウルトラマラソン(2泊3日)」のリベンジになるのだが、時季的に山奥に走るのが怖かった(ゴールは長野県と埼玉の県境となる三国峠というところ)。
なので、ちょうど10年前の自分と戦える「千葉県横断ウルトラ遠足」を再びやることにした。
スタートは東京都との県境にである新葛飾橋(国道6号線)で、出発は12/28 22:00とする。22:00にしている理由は、14時間後の12/29 12:00にゴールに着きたいという思いから。
ゴールは、千葉県最東端の犬吠埼灯台。
距離は約100kmとなる。
スタートとゴールは前回と同じだが、コースは少し変える予定で、少し短くなる(はず)。
装備も前回と異なる。
前回は大きめのザックで、帰りの着替えがジーパンや普通のダウンだったりと、重めの装備。風よけとしてランニングポンチョ(と言っても、クリーニング店でクリーニング後にもらえるビニールだが)を着てた。シューズはアディゼロ フェザー2だったはず。
今回はウルトラライトダウンや、帰りの着替えもジャージ系にするなど、軽量化した。また、ミレーのドライナミックメッシュやテーピングなど、装備面では断然進化している。シューズもアシックスのエボライドスピードとソール厚め。
ヘッドライト、点滅ライトなど、暗さ対策もばっちり揃えた。
距離も少し短くなり、装備も充実。経験の差は述べるまでもない。
理論上、今のタタハムのほうが優位という他ない。
天候も良かったので、環境も同じ条件だったように思う。
で、当日の夜。
「魔改造の夜」を観終わった後、暇だったので早めに家を出て、
21:28に『千葉県横断ウルトラ遠足2』スタート。
最初から既に弱気で、やる気、覇気、冒険のドキドキ感、何も感じてなかった。
8kmくらい進んだところで、もう下方修正案を検討し始める(「成田空港で終わろう」とか)。
寒さはそこまで感じてなかったが、日の出までまだ6時間以上もあること、これから汗冷えしてもっと寒くなること、コンビニすら閉店し、逃げ場がなくなることを考えると、何もかも嫌になってくる。だからと言って徒歩だと遅いし、それも嫌。
ネガティブな気持ちのまま、新鎌ヶ谷(約12km地点)に到着。
ここから先、暗黒の464号線に入る。
ここを進むと、後戻りができない。
終電がなくなり、途中やめても、3、4時間は寒空の下で待ってないといけない。次の大休憩ポイントは、中間地点となるの成田空港で、あと38kmほど進む必要がある。つまり、成田空港に着くまでまともに休憩できなくなる。
そんなことを考えてたら、体が勝手に新鎌ヶ谷駅のほうに向かって歩いてた。ダメだこりゃ……。
結局、『千葉県横断ウルトラ遠足2』はここで終了。
コース設定も装備も劣る、"若気の至り(10年前のタタハム)"の圧勝。
雑魚過ぎる"経験だけは一丁前おじさん"。
新鎌ヶ谷駅からまだ電車はあったけど、電車乗って帰ったら、今度こそ本当に何かがオワリそうだったので、走って家に帰った。
ただの夜の地元ランで、2月28日 が終わった。
いろいろ考えたこと
今年出た100km以上のマラソン大会は、どれも散々な結果だった。
『チャレンジ富士五湖』は98.7km地点の関門閉鎖
『奥信濃100』は48km地点でリタイア
『柴又100K』は完走するも、担架で運ばれる
そして、今回の『年末おもしろ走』も12km地点でリタイア
もうウルトラ(100km)はダメかもしれない。。
自分で言うのも難だが、実績だけみればウルトラマラソンを完走する力はあるのだと思う。
だが、心がついてこない。完走の先に待つものより、「早く楽になりたい」と強く思ってしまう。仮に完走できても、1回目ほどの感動がないというか。「完走できて当然。何もすごくない」と思ってしまったり。
また、ウルトラは常に先のことを考えながら走らないといけない。それがすごくじれったい。前よりせっかちになってるのだろうか。
あと、タタハムさん、夜が本当に苦手のようだ。
夜は本当にテンション上がらない。景色を全くもって楽しめないし、本能的な恐怖を感じている部分もあると思う。
それに加え、冬の寒さ。
いくら寒いほうが走りやすいと言っても、ウルトラの距離、ペースだと汗冷えが気になってしまう。
……色々思って書いみると、
「過去の自分に勝ちたい」という思いが強すぎて、無理をしている感じだ。
ランニング自体を楽しむ心を、見失ってるような気がした。
少し落ち着いて、過去の自分と比較せず、今の自分が本当に「おもしろそう」と感じるレベルの内容で、ランニングを継続できればと思った。
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