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Hornet600 再び

そうその事故のはこじれて、すぐには解決しないだろうと容易に感じ取れた。それはバイク修理を始めるのに時間が掛かる。
そしてずっとバイクに乗れない期間がやってくるということだ。


冗談じゃない!
事故なんかで我慢してバイクに乗れないなんてことを、誰が納得できるか!
相手がごねようが、弁護士立てようが、こちらに弁護士に負けておりて、相手の保険屋が出てこようが、勝手にドア開いた奴の都合なんかに合わせる必要がない。
御免だね!


ということで、バイクを買いましたよ。
しかも、事故にあったバイクの前に乗っていたのと全く同じ奴。
そいつは『Hornet 600』24,5年程前の愛車だ。


それを購入したのは、1998年3月だったか?
当時初めての夏の北海道ツーリングをゼファー750でイッテ来たのだが、
関東に帰ってきたとたんに、故障し御臨終となってしまった。
北海道から家に帰ってくるまで無事でいたことに、機械なのに人間味を感じてしまう。


そして、今まで中古車しか購入したことのない自分が、初めての新型で新車を手に入れた。
そいつが『Hornet600』だったて訳。
結局事故にあったバイク『magni sports 1200s』という理想のバイクに出会って乗り換えてしまったので、1年ぐらいしか乗っていなかったんだけど・・・
その乗り味というか、ヒラヒラと舞う軽快感というか、ビックバイクを下駄バイクとして扱えるように自分に教えてくれたことが、忘れていなくてね。
で中古車情報なんかを見ていたら、ピンッとくるものがあって・・・


当時はお金もないし、全くのフルノーマルのワインレッドカラーで、高速乗る金がもったいないもんだから、実家の新潟まで関東からよく下道で300kmオーバー走ったもんだった。


今回入手した車体は、フルチタンエギゾーストのダウンマフラーでメーカー不明を代表とする結構手の入ったガンメタリックのものだった。
車両登録から24年以上月日が経っているので、全体のやれ感はしょうがない。
がしかし、その割にはエンジンは絶好調だった。


遠い記憶に残っていたあのヒラヒラ感は、時間と共にリンクしてきて懐かしさで震えた。
楽しくてたまらなくなって、奥多摩湖に何回か走りに行った時に事件は起きた。
軍畑の交差点で、エンジンが止まったのだ。



セルをかけてもうんともすんとも言わない。
ずっと沈黙を貫き通している。
意を決して、何度か押しがけを試みたが諦めた。
汗だくだ。


しょうがないので、初めての任意保険のレッカーサービスをお願いしてみた。
受入先を見つけるのに多少の苦労はしたが、やれやれこれでとりあえずは解決した。


レッカーサービス

そして、ヘルメットを抱えて登山客に紛れながら、電車で帰ったよ!とほほ!



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