30人の壁:オンボード
スタートアップにおいて、人材の確保は重要です。
せっかく採用した方が不安を感じたり、スムーズに業務に入れずロスが生じたりすることのないよう、オンボードフローの整備が必要になります。
ここでは、日々の業務の中で効率的かつ効果的にオンボードフローを進めるための工夫について書いてみようと思います。
オンボードに必要なステップをチェックリスト化する
人ごとに1ファイルの構成にする
最終的に一人の従業員の入社から退社までの履歴管理も使えることを目指すため、人ごとに1ファイルの構成にするのがおすすめです。
スタートアップですので、働き方の多様性を許容する可能性も踏まえ、最終的には下記のテンプレートを作成し、必要に応じて各人のファイルにシート追加するイメージです。
入社シート
退社シート
業務委託オンボードシート
業務委託オフボードシート
給与改定
入社手続きに必要なステップ例
例えば下記項目で構成します。
「締結完了」や「作成確認」等、各ステップが最後まで完了しているかの確認までリストに含むことがポイントとなります。
採用条件確認
内定承諾書の作成~承諾完了まで
挨拶メール ※入社までのスケジュールも案内するとなおよい
雇用契約書の作成~締結完了まで
社労士や社内他部署との連携
社会保険、雇用保険関係手続き
住民税関係手続き
雇い入れ時健康診断
アカウント作成・招待
PCその他の備品の準備
有給付与
その他事務手続き
従業員用オンボードチェックリスト ※次に説明します
新入社員に対応してもらう作業もチェックリスト化する
オンボード時の新入社員への説明や案内の方法は様々です。
口頭で担当者から説明するスタイルもありますし、事前に撮った動画を見てもらい質問を受け付けるスタイルもあります。
どれでも、その会社に合った方法を採ればよいと思いますが、下記理由から、ある程度新入社員に自ら動いてもらうスタイルはおすすめです。
スタートアップのバックオフィスはあまり余裕がある状態である可能性が低いので担当者が割く時間は最低限にしたい
スタートアップでは基本的に「自ら動ける」人が好ましい可能性が高いので、入社の段階から「動いてもらう」文化を体感してもいたい
新入社員用オンボード作業リスト
将来的には入社管理システムなどを使うことも想定し、まずはスプレッドシートなどでの作業リストを作成し、新入社員に案内後、自ら作業を進めてもらえるようにします。
項目は例えば下記です。
必ず作業の説明を分かりやすく記載し、必要に応じて参照リンクも記載します。
PC設定方法
雇用保険、住民税関係の書類提出
会社ルールの確認
会社ツールの案内
入社時の挨拶案内
その他
1on1
作業リストは新入社員自ら進めてもらいますが、一方で1on1(必要であればグループMTG)の機会も設けます。
作業やルール・システム利用の不明点の解消、必要なメンバーとの顔合わせが主な目的です。
既存社員の負担にならないようメンバーや時間、内容を整理したうえで設定しましょう。
将来的に
上記のように運用しつつ、適宜ブラッシュアップをしていくと、下記にも役立つと思います。
その新入社員が部署を異動したり、業務委託に切り替わったり、退職したりする際に、過去どのような処理をしていたかを確認できます。
※時間の経過に伴いブラッシュアップことが予想されますので、入社時期により行っている作業が異なる可能性があります。
※そういう際、人ごとの記録があると抜け漏れ等を防止できます。HRシステムを導入する際に、自社に必要なステップの洗い出し、フロー構築のために参照できます。
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