人事評価の穴_告げ口屋さん



どういう人?

告げ口屋さんにも色々いると思いますが、ここでは下記のような人物像の方を想定しています。

  • 業務に支障のない同僚の些細なミスを注進してくる

  • 業務上、論点となりえないことを注進してくる
    ※論点となりえないこと
    =結果が同じなら過程は不問の業務における過程上の細かい部分など

仕事をする人なら?

  • シンプルに何も対応しない

  • 同僚のミスが一定数以上だったり、やり方があまりにも非効率的だったりして業務に差し障りが出ている場合にのみ下記いずれかの対応をする

    • 同僚に対し解決方法を示しつつアプローチ

    • 上司に相談

仕事を円滑に行うのに必要であれば何らかの対応をすると思います。
その際、大事なのは、どうしてミスが起きているのか、どうしてその方法を採っているのかを把握しつつ、必要な対応策を取る必要があります。

対応方法は?

分析

明らかに誰かに話す必要がないことで同僚の不利になる情報を上司に報告しているので、何らかの不満をその同僚に対して持っている可能性があります。
また、仕事上の話なので、潜在的に自分の方が仕事ができると思っていて、自分の評価が不当に低いと感じている可能性もあります。

上記のような不満を持っていたとして、その行動が自分の成果を見せる方向ではなく、同僚を下げる方向に出ていることに注目します。
何らかの理由で成果を見せることができないのだと思いますので、そこのところを見定めるようにします。

対応方法

分析結果を踏まえ、例えば下記のようにアプローチします。

  1. ミス等の報告を受ける

  2. そのミス等で何か業務に支障があるかどうか確認する

    1. あれば内容を聞き、必要であれば改善策を取る

    2. なければ次へ

  3. 何か職場で困っていることがあったりするかどうか確認する

    1. なければいったんクローズ

      1. 基本的に自ら話さない限り掘り下げる必要はないが、一応観察はしておく

      2. 本当に特に大きな不安がない場合、2.の質問をし続けていれば無意味な報告はなくなるはず

    2. あれば次へ

  4. 困っていることの内容が評価への不満であれば、状況に応じて説明
    説明例)
    ● 対象の同僚の業務内容を説明し、なぜ評価が高くなっているのか理解してもらう
    ● 今時点で報告者の業務状況では今の評価が妥当であることを説明する
    ● 評価を上げる方法は成果を見せることのみであることを説明し、理解してもらう
    ● 報告者が評価を上げるための意欲を見せた場合は、状況に応じてチャンスを与える

穴は?

陥りがちなのは「めんどうくさがること」かなと思います。
正直、こういうどうでもいいことを報告されるのはうっとおしいです。なので、適当にあしらいたくなる気持ちは分かります。
ですが、適当にあしらう際に例えば、

  • そうなんだ~、などと同調して聞き流す

  • 〇〇さんに気をつけるように言っておくね、などと報告を取り上げたかのような返答をする

のようなことを行うと、その人は何度でも同じレベルの報告を繰り返します。場合によっては、意見が通じたと思って独自の自己評価をどんどん上げていってしまいます。

また、こういう報告をされていることはなんとなく、他の同僚も感じてしまうものです。
結果として、報告される側の人はいつまでたっても解放されないですし、職場の雰囲気は当然微妙なものになります。

このくらい、と思えるような小さなこととも言えますが、対応案の2.のように、初手で「なんでその報告をしたのか」を本人に考えさせる手法は有効ではないかなと私は思います。

人事評価の穴一覧


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