見ておきたかったもの。
9時30分に起きる。
私の休日は私の平日より早い。
整骨ウィンに行くからさ。
整骨ウィンの先生は、痛い所をすぐに見つけてその痛みに寄り添って気づいたらその痛みを取り去ってくれてる。
私も誰かにとっての整骨ウィンの先生のような存在になりたい。
患者さんの平均年齢およそ380歳の整骨ウィンを出て足早に新宿へ向かう。
メメフェス。
「ドラムさんがGroovy Rubbish 類家ドラマティックさんの幼馴染」ですっかりお馴染みのメメタァ主催のサーキット。
FiSHBORNを観ておきたかったおぢさん、ウキウキで新宿LOFT BARへ。
初めて聴いた時のあの瞬間の「うわっ」ていうあのカッコよさがずっと今日まで続いてた。
「カッケぇ」て言葉がめちゃくちゃ似合うバンド。
「いつまでも夢を見ている」
人と声を合わせて叫びたいランキング1位。
「天才にはなれないと 気づいたことに僕ら 気づかないふりをすることを選んだ」
天才だ。
心のどこかでずっと思ってたけど言葉に出来ないし、あえて言葉にする必要もないだろうと誰しもがきっと思ってたことをこんな弾丸にして撃ち抜いてくるカッコよさよ。
アーティストが故郷や地元を唄った歌を聴くと、さも自分の地元もそこだったように移入しておセンチな気持ちになりますよね。
なので私には地元が20はあります。
揺れるお客さんの一人ひとりの後頭部に「この瞬間を忘れてはいけない」「目に焼きつけています」と書いてありました。
MCで発するひと言ひと言が、ツアーファイナルみたいな淋し儚さを伴っていてグラっときました。
ひとつひとつの声やひとつひとつの音で勇気をくれる素敵なバンドです。
観れてよかった。
あとはもう一度、古田の監督姿さえ見れれば後悔は無い。
これからも最高速度で走って行ってください。
ワンツー。
14時。
新宿Marble。
バウンダリー。
全曲が「これこそバウンダリーです」て言えるのがバウンダリーです。
初めて生で観たのですが、とにかくパワーを全方向から感じました。
「こ、こんな体のどこにまだそんな力が・・」みたいなのが演奏から声から何から。喰らいました。
「明日」
良いだろう。
良いんだよ。
もっと聴いておくれよ。
おぢさんと一緒にさ。
何もしないから。
お気に入りの服みたいです。
もちろん聴くことも楽しいんだけど、いつどこで聴こうかって考えてる時間も好き。
嫌なことあったけどこれ聴きながらとりあえずどっか外行くかな、って思えるグッドバンドです。
歩幅合わせたい系バンド。
てニヤニヤしながら聴いてたら隣で聴いてた女性が何回も袖口で目を拭っていました────。
わかる────。
わかるよ────。
スマートにハンカチのひとつでも取り出し「大丈夫ですかヨウコさん────」と声をかけたい所でしたが────。
私の手荷物と言えば空き時間に買った「ザ・ファブル The second contact」の2巻しか無く────。
わかる、わかるよ、とマスクの中でニチャリと微笑みかけるにとどまりました────。
どんな企業よりも難しい最終面接。
「では目の前にいる人を感動させてください」
合格。
就職。
バウンダリーが溢れてる幸せ名曲「でたらめ」フィニッシュ。
ひと駅歩いて電車に乗ってひと駅手前で降りて帰りました。
そんな幸せなことないよ。
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