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36歳~37歳 新人営業マン編

アトリエ設計事務所→設計施工会社→組織設計事務所と転職を重ね、独立までの思い出シリーズ最終回です。

転職活動中、数社面接を受けたのですが「なぜ営業を希望なのか?」と必ず聞かれました。設計から営業に転職するケースが少なく、またこの歳から未経験で営業を始める方が少ないようで不思議に思われたそうです。

よく考えると分業しスピード感を上げ効率化が求められるこの時代に分業したくないです!と言っているようなもので、時代に逆行するような考え方をもっている人が採用されるわけもなく不採用が続きました。

その後、運良く考えに共感いただいた工務店さんに「営業」として入社することができました。


営業

営業のイメージといえば、ゴリゴリ電話をかけまくりとにかく契約を取り、あとは設計や現場監督にお任せ!といった雑なイメージしかなかったのですが実際は一言で言えばキャプテン
設計や施工はもちろんのこと、銀行や不動産屋さん、司法書士さんなど家づくりにおいて多業種の方々とやり取りが必須となります。
お施主さんとの窓口となりその背後の関係者と調整を重ね竣工に向け全体を統率します。


不動産屋さんこわい

営業として仕事を覚え始め、初めて不動産屋さんとのやり取りが始まりました。
お施主さんが気に入った土地が見つかったということで、買付を出すために不動産屋さんの事務所にお邪魔しました。
初めての取引する不動産屋さんだったのですが上がらせてもらうと、床に鉄アレイがありテーブルの上にはガラス製のでかい灰皿。そして目の前にいる社長さんは金のネックレスに金の指輪をしています。絵に描いたようなこわい不動産屋さんが目の前に…。
ガラス製の灰皿はヤクザ映画だと武器になるあれにそっくりです。
書類を取り交わし、怖さレベル上の下の上くらいの口調で雑談をはさみ、手付金をお渡しして終了。

後日...お施主さんからキャンセルしたいとの連絡がありました。
手付金を回収せねば…。
早速事情を説明し、返金していただきた旨をお伝えしたところ、「キャンセル?返金に手数料がかかるから事務所に取りきてください!」とのこと…
無理です。それは無理です。大変恐れ入りますが振り込みにてご対応いただけないでしょうか。と懇願し返金していただきました。

後日、その不動産屋さんが詐欺容疑で逮捕されたとのニュースを目にし震えました…。
※親切丁寧な不動産屋さんはたくさんいらっしゃいます。


独立

約2年間、工務店に勤務しました。
実際には営業をしつつ並行して設計、現場監督も兼務させていただき毎日が学びの日々でした。

しかし、実際の仕事と自分の理想とする姿のギャップは埋められず、自ら責任をとれる立場になり理想を追い求めるしかないと考え独立する決意をしました。




最後までお読みいただきありがとうございます!

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