高橋満美

高橋満美

最近の記事

介護の多様化

誰もが平等に巡って来る人生のプロセスに 『老い』がある。 私は自分の両親が早くに旅立ってしまった事もあり、老いて死ぬと言う、生き物の一生を肌身で理解しきる経験が無かった。 早くに両親を亡くすと言う経験から得られた学びも多かったが、老いに関する学びを得ているのは長寿だった祖父や祖母からだ。 何でもそうだが、 世に日々漂っている単語は 自分ごとにならなければ真に理解する事は無い。 逆を言えば、自分ごとになった途端にそれは形や熱や重力を持ち始めて、「熱い!」「重い!」などの

    • 「愛し」

      猫のYouTubeが大好きで、よく見ています。 ある日、猫関連動画としてYouTubeが オススメに上げてきてくれた初見の猫ちゃんがいました。 最近の動画では当たり前になっているような テロップや編集は一切無く、 主さんの声と猫ちゃんの鳴き声のみの構成。 そして大体が1本3分弱と言う短いものばかりでした。 3分と言う短い時間の中に ぎゅうぅっと猫ちゃんへの愛が みっちりたっくさん詰まっている それが本当によくわかるんです。 バズろうとか、収益をとか、 全然微塵も感じなく

      • 大切なものを喪失した時に知っていて欲しいこと。

        生まれてから死ぬまでの間、私たちは日々 喪失と獲得を同時に体験しながら過ごしています。 例えば、 歳を重ねて老化(喪失)しながら、同時に 体験や経験による喜びを知ります(獲得)。 美味しい物を食べるとき(獲得)、 肉体の一部は消耗(喪失)しています。 獲得と喪失 その比重が大きい方をその時の “記憶”として留めやすいため、 一般的に 歳をとること=喪失(悲しみ)>獲得(喜び) 美味しい食事=喪失(悲しみ)<獲得(喜び) となることが多いのではないでしょうか。 深い、永

      介護の多様化