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大切な戦略は一従業員には話してはいけない

会社がどこに向かっているのかわからないといった不安や不満を聞くことがある。

当然会社の理念や行動指針に類するもの、また事業計画などを示していなければ上記のような不満を持たれるだろうし、解決していかなければならない課題だ。

しかし、重要な戦略や複雑に事情が絡み合ったことを従業員には話さない。

がしかし、日々の行動などから何か事が動いていると察されることもある。

それによって従業員から不信感を抱かれたり、説明を求められたりする。

がしかし、話せない。

なぜか。


オメエらに話してもペラペラよそで喋ったり、よかれと思って手伝おうとしたことが邪魔になるからだよ!


理由は↑↑のように明確なのだが、この理由を

話すわけにもいかないだろ


ことの重大さ意味を理解できない者に情報を与えると、下手に勘違いして意図せず邪魔をする。←これが役職者・幹部との大きな違いだ。


昔の話だが、競合企業の買収を進めていたときに、相手先の幹部が従業員にこの話を漏らしてしまったせいで買収が破談になった事があった。
相手先の従業員が買収に反対し、仕事をボイコットし、お客を巻き込んで反対運動を始めたからだ。
相手先の代表者からしたら、全株を売り数億のお金を持って余生をのんびり過ごしたかった夢が従業員によってぶっ壊されたことになる。
こちらからすれば、いきなりの発表で従業員に有無を言わさず買収を完了させ、従わないなら辞めろ、残るなら従え、とできるはずだった。
しかも、相手先の代表者も売上を最大化しておくことで、企業価値を最大化し、売却額を吊り上げられたのに。
まあ従業員からしたら、ある日突然競合会社の一員になるという、受け入れがたい状況にはなるんだけどね。


戦略は、経験値の低いものに話しをすると、味方だったはずが敵になったりする、なんて事があるから軽はずみに喋ったりするのは気を付けろよ。

特に、仲がいいってだけで、部下を信用しすぎる人!
部下はあんたが思うほどあなたを信頼してないぞ。

そんな感じ。

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