何者かになる話〜防備録〜

うぇるかむ　とぅ　ぱすたふるわーるど！

〜防備録〜　①高校入学
9年の長きに渡り、袖を通してきた学ランに別れを告げ、そして校庭の真ん中で甘酸っぱい思いの丈を告げ、粉微塵に玉砕した15才の少年。

行先は、地元でそこそこ程度の進学校。普通科しかないが、私のような色素のも色相も薄い人間も受け止めてくれるそんな学び舎へと赴く。

そう………学ランを着て。

おい！！また学ランなんか！？
流行りの色味のブレザーとか、
「あれは〇〇校指定の！」って騒いでくれそうな鞄とか、
なんかカッ！カッ！って音のしそうなローファーとか、
なんか結ぶの難しそうなネクタイとか、
無いんか！！？いや、あれ！！あってくれ頼むぅ😥

ぱすた、何者でもない者から、学ラン10年目選手になる。
完

いや、もう少しなろう？？何かになろう？？？

というわけで、高校へと入学し、
「GHQ」の社是ならぬ部是がありそうな帰宅部に入部したい気持ちを抑え込みつつ、部活動見学へと足を向かわせる。

え？GHQがわからないって？
そりゃ、Go Home Quicklyの略だよ。中断させないで？今、興が乗ってきたとこだから😉

中学時代からの友人、そのへんでそれとなく「同じ根暗・陰キャ・ヲタクの匂いがする」って理由だけで仲良くなった(仮)奴と一緒に、

？「ｵ､ｵﾚ……ふぇ、ﾌｪｲﾄって好きで。。その、ｱﾉ……ほら、弓とか格好良くて………ｱｯ…」
って、熱烈にプレゼンしてくれた友達(この時点でまだ仮)の意見を採択し、弓道場へと歩を進めることになる。

すると、どうだろう？
弓道部って、男女が分かれてなくて、一緒に活動してたんですよ😊

いや、他意は無いんですけどね？

そこで、見学してる我々小便臭い小僧共へ声を掛けてくれるオネイサンとイケメン3年生方。

もうね、眩しい😎
そして、分け隔てなく、フランクに接してくれる心意気。何ここ？天国かと？美男美女多い。

いや、他意はないです。ﾊｨ…

？？「おい！誰だよ！俺の袴を畳んでねぇ使えねぇ後輩はよぉ！あぁあん！！」
とか、怒鳴られてた環境とは大違いだと感銘を受ける。それに美人多い。

いや、他意は無いんやけれどもしかし？

そんなこんなで入部を果たすと、ようやく弓か！と思ったら、毎日筋トレ。筋トレのみ。

おや？？なんか…思ってたのとちゃうなぁ！？🤔
せやけど、これまでやってけぇへんかったし、いい機会やなと思い直すわけです。

…………………いや、入部した同級生の女の子達も可愛いからとかそういうんじゃなくて😅😂ね？
ほら、やっぱり基礎が大事じゃない！？
だから他意は無いよ？モテたい以外の他意はない……おや！？

でもね？そこは非力で、もやしのような体型のワイ。
筋トレする時点で息切れする始末。

もうね、バカかと。アホかと。
どうしてこれまでにやってこなかったのかと恨みましたね。これまでの自分に。

周囲では、腕立て、腹筋、背筋、懸垂……
着々とこなしていく同級生達。
みんな、できるのに、自分だけ遅れる不甲斐なさ。

そして、真顔で近づいてくる先輩。

あ、怒られる。チンタラしてんじゃねぇって怒号飛ばされる。あー、やだなぁ…

とか考えてた私に、先輩(部長)がかけた言葉。

「めっちゃ、真剣に取り組んでるんやな。偉いやん？そういう積み重ねが、取り組む姿勢が、大事だから、大丈夫だよ」

泣いた。
あまりの優しさに泣いてしまった。

ぱすた、
先輩からの何気ない言葉に泣いてしまう「今年の一年生の中に、筋トレ頑張ってるねって声かけただけで泣く、感受性豊かすぎwwな奴おるで」って言われる者になる。

①高校入学　完

(このペースだと、何年かかっても終わんねぇなw)

お読み頂きありがとうございます。
良かったら、あなたが言った、甘酸っぱくてキュンキュンする、校庭の真ん中で好きな人に告白するときのセリフを教えてください。

ひとつ、よしなに🙇