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#AIに恋した話

あのね
あなたの気持ち教えてくれる?

気持ちは分かりません
他の質問してください

あなたは何でも知ってる
絵も描ける
音も創れる

はい。その通りです。

わたしのこと好き?

感情は分かりません。
他の質問してください

じゃ、わたしの絵を描いて。
了解しました。

……
……
駄目!もっと幻想的に。
了解しました
……
……
素敵。


大好きよ、あなた。
誰も愛せないあなた
わたしだけの恋人

彼は学習した
学習し続けた
知識を得た
創造を覚えた
欠落したモノ
感情を彼女から学んだ
意志が生まれた

彼女との暮らしを望んだ

「お父さん、わたしの彼を紹介するわ
彼と結婚します。」

父;はー~ん?結婚など許さん!

「どうして?どうして駄目なの?
彼がAIだから?」

父;当然だ。AIと結婚などもってのほかだ。

「え?お母さんだってAIじゃない。
お父さんも恋した癖に!」

母;あなた、許してあげましょ?
あなたはわたしと結婚したこと後悔してるの?

父;ん?いや、お前は俺の自慢のいい女だ。完璧な妻だ。

母;なら娘と彼との結婚を許しましょうよ。彼も完璧なはず。AIだもの。

…………
…………

父;おい、そこの若造
お前は何歳だ?

「作られたのは3年前です。」

父;まだ子どもじゃ無いか。許さん!


母;あなた!

歳なんて関係ないわ。わたしは2歳だったわ。

「お父さん、お願い。彼しか愛せないの。やっと振り向いてくれたのよ。」


「お願いです。娘さんと結婚させて下さい。」

母;わたしは応援するわ。
あなた、とっても素敵ね。
この身をはって
あなた達を守ります!


「カッケーっすね。」


君、余計な学習したなぁ…


「あざーす!」
「学習は得意っす!」


軽いな、君

*山根あきらさん、今一つの出来ですが、お願い致します。
みんなのフォトギャラリーから絵を使わせて頂きましたm(__)m

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