見出し画像

夕暮れ時

まだ空き地があり

土があり

柵もなく

だだっ広い空間で

陽が沈むまで

幼子は

無心に空想の世界に

浸るのであった

鴉が頭上でかぁ~かぁ~

七つの子が待ってるの?カラスさん

○○、ご飯だよ~

また一人減ったよ、広くなった

ひとりっぽっちじゃないもの

蟻の行列

葉っぱはひらひら

風はひそかに

猫のような幼子の髪の毛撫でる

迎えの声がするまで

夢中で絵を描く

暗くなるまできっと帰れるもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?