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競争法:米FTC、競争上の懸念からPrince と Ferroに構造的問題解消措置

2022年4月22日、米国連邦取引委員会(FTC)は、プリンスインターナショナル(Prince International Corp.)の親会社によるフェロー(Ferro Corp.)の買収に関し、プリンスとフェローに対し、ほうろうフリット、ガラスエナメルおよびフォアハース(前炉)着色剤の製造施設3つを処分する問題解消措置を求めた。

FTCによれば、北米におけるほうろうフリット市場、全世界におけるフォアハース着色剤およびガラスエナメル市場の競争を維持するための措置。

FTCは、合併新会社およびこれらの処分の相手方が今後10年以内にこれら3製品市場に関する取引を行う場合にはFTCの承認を取得することも求めた。

ガラスから作られるほうろうフリットは、家庭用品、湯沸かし器、調理器具を熱、ひっかき傷、腐食から守るコーティング(ほうろう)を行うのに必要なもの。グラスエナメルは、ペースト状または粉末状で、ガラス表面に着色・装飾するために加えられるもの。フォアハース着色剤は、ガラス由来の粉末で、ガラス溶解炉の前炉に加えることでガラス瓶に着色するためのもの。

FTCのHolly Vedovaは、この措置がなければ、北米におけるほうろうフリットの最大の製造業者であるプリンスとフェローは、北米市場で支配的な割合をコントロールすることになる、本買収は、集中度の高いガラスエナメルとフォアハース着色剤の全世界市場における競争を害するとコメント。

FTCのプレスリリース:


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