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インドネシアと東ティモール

こんにちは。
今日のテーマは、インドネシアと東ティモールの歴史についてです。  

インドネシアと東ティモールの歴史を以下にまとめました。
①植民地時代から独立までの複雑な歴史
②独立後の関係改善と経済協力
③地域安全保障と国際社会での協力



①植民地時代から独立までの複雑な歴史
 東ティモールは1975年までポルトガルの植民地でしたが、独立への動きが高まる中、インドネシアが軍事侵攻を行いました。1976年にインドネシアは東ティモールを第27州として併合を宣言し、約25年間にわたって統治しました。この期間中、推定で20万人以上の東ティモール人が犠牲になったとされています。1991年のサンタクルス墓地虐殺事件では、インドネシア軍が平和的な抗議デモを武力弾圧し、国際社会から非難を浴びました。1999年の住民投票では、圧倒的多数の住民が独立を支持し、その直後には親インドネシア派民兵による大規模な破壊活動が発生しました。この過程で、多くの建物が破壊され、約1,500人が犠牲になり、数千人が難民となりました。国際社会の介入により、ようやく東ティモールの独立が実現しました。



②独立後の関係改善と経済協力
 2002年の東ティモール独立以降、両国は関係改善に努めてきました。2004年には真実友好委員会(CTF)が設立され、過去の人権侵害に関する真実究明と和解促進が図られました。経済面では、インドネシアは東ティモールの最大の貿易相手国となっています。2022年の統計によると、両国間の貿易額は約2億5,000万米ドルに達し、インドネシアからは食料品、建設資材、工業製品が輸出されています。両国は国境地域での経済協力も進めており、特にメリアン国境地域では共同経済特区の設立が検討されています。また、インフラ整備や人材育成の分野でも協力が行われており、東ティモールの若手行政官がインドネシアで研修を受けるプログラムなども実施されています。



③地域安全保障と国際社会での協力
 インドネシアと東ティモールは、地域の安全保障と安定のために協力しています。東ティモールのASEAN加盟に向けた取り組みにおいて、インドネシアは強力な支持を表明しています。両国は、マラッカ海峡やティモール海の安全確保などの課題で緊密に連携しています。2023年には、両国の国防大臣が会談し、国境地域の安全保障と防衛協力について協議しました。海上保安や違法漁業対策、密輸防止などの分野で共同パトロールも実施されています。国連やその他の国際機関での活動においても、両国は協調的な姿勢を見せています。特に地域の平和維持や人道支援の分野では、相互に協力する関係を築いています。この協力関係は、過去の対立を乗り越え、新たな外交的パートナーシップを構築する重要な段階にあります。


以上です。それでは皆さん良い一日を。

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