シンボル


千葉市の市章(シンボル)だ。

平安時代から下総一帯を治めた千葉氏の家紋から月と星の意匠を借り、「千葉」の「千」の字を盛り込んだとのこと。

見た目が似ているという縁から、初音ミクとたびたびコラボしている。


私は市章が好きだ。

都道府県章も、市区町村章も好きだ。

ご当地の歴史や地理をモチーフにしたり、名前をうまく取り入れたり、色々な願いを込めたり。

コンパクトなデザインの裏側に思いを馳せるのが堪らなく楽しい。

旅先の看板やマンホールに市章を見つけると、そのデザインに込められた意図を当てようと意気込んでいる。

自治体から私に出題された社会科のクイズとも言える。


たとえば、先日箱根町に行った時も、箱根の町章を見つけた。

考える。

まず箱根と言えば温泉だが、温泉モチーフはなさそうだ。

次に駅伝などで象徴的な
これは中央に鎮座している二つの三角形が山と見ていいだろう。

あとはこの図の不自然なところを考えるだけだ。

図をぐるっと囲っている円。
ランドルト環がごとく、一箇所で途切れている。

この作為に着目する。

すでに自然・地理については言及した。

あとは地名か…..!

「箱根」……?
「はこね」……?

「ハコネ」!!

中央の二つの山は、抽象化されたカタカナの「ハ」!
そして、それを囲う、左が途切れた円は「コ」!!

どうだ!!!

https://www.town.hakone.kanagawa.jp/www/contents/1100000000882/index.html

ほぼ正解!!!

どんなもんだい!

惜しむらくは、まるくなっている「コ」から、「平和な町」に繋げられなかったことだが、まぁよくやった方だろう。


このように、市区町村章を紐解く作業が大好きなのだ。

みなさんにもこれをぜひ体験していただきたい。


この市区町村章が、どこのものかわかるだろうか。

市区町村章と長年格闘してきた私には、答えが書いてあるようなものだ。

シンキングタイムを設けるので、考えてみよう。


〜シンキングタイムスタート〜


肉体は老いても、なお”成熟”したとはみなされない存在。現代社会の複雑化により人生のロールモデルが多様化・希薄化したことで、もはや万人の”成熟”は幻想と化している。
ゆえに老いた”ひよ(っ)こ”という、撞着的な存在が当然視されつつある。


〜シンキングタイム終了〜

解説に入る。

まず中央の円状の部分をよく観察する。

するとところどころ、恣意的な切れ目があることに気がつくだろう。

無理を通した箇所、それがヒントになる。

この円部分はそれらの切れ目で左右2つに分解できる。

左半分が「イ」、右半分が「タ」だ。

次に、円の周りに配置された尖った図形に着目する。

市区町村章を解読する際に、このようなパターンデザインが現れたら、その数に注目すべきだ。

この場合、4つ、同じ突起が出現している。

この突起を改めて注意深く眺めると、やはり恣意的な切れ目がある。

この突起はカタカナの「ハ」だ。

「ハ」が4つ。
「ハ」4。
「はし」。

正解は、板橋区だ。


もう一問、出題する。


さぁ、これはどの市区町村の市章だろうか。

〜シンキングタイムスタート〜


国立駅前に登場した焼き鳥屋「日本一」


スギ薬局に貼られていた防犯ゲート作動中の知らせ


〜シンキングタイム終了〜

解説に入ろう。

電源ボタンのようなこのマークだが、やはり手がかりになるのは不自然な切れ目だ。

結論から言うと、この市章は、外周と内周とで分解できる。

外周はカタカナの「ナ」、内周はカタカナの「ハ」だ。

そう、正解は、那覇市だ。

無限に発展していく那覇市の姿を表しています。

「無限に発展」。


最後に、めちゃくちゃ潔い前橋市の市章だけ確認してお別れしよう。


前橋市の市章





https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/somu/hishokohoka/gyomu/14/2/3775.html

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